「あ~~~思い出したらすっっっげー殺したくなってきたわぁ。行くか行くかー」
俺は現在、自分がかつて勤めていた引越センター...アー〇引越センター大東支店の前にいる。20年以上経てば人事異動とか何とかで社員構成がだいぶ変わってしまっているのではと思われるが、幸運なことに、俺が標的としている奴らの何人かは、この支店でまだ勤めていることが分かった。
残念ながら瓜屋の奴はここで勤めてはいないからいないが、奴以外なら全員いるとのことだ。主にデスクワークをしているみたいだから、日中でも大体中にいるみたいだな...。
――じゃあ、早速皆殺しパーティーを開こうか!!
俺は躊躇い無くロケットランチャーを発砲して、えげつないインターホン押しをかましてやった。
即座に人払い結界を張って無関係のモブが近づかないようにして、敷地内へ入った。
数秒後、社員どもが何事かと騒いで外に出てくる。その中にぶち殺したい奴を発見したので、間髪入れずにそいつに接近して地面に這いつくばらせた。
「がぁッ!?な、んだっ!?」
「何だじゃねーよ、おい……森本、コラ。お前をぶち殺しに来たんや」
森本...何だっけ、名前は覚えてねー。てかさっき調べたけどもう忘れた。まぁ別に良いか。どいつも名前なんか覚える価値も無いし。ただ殺せればそれで良い...。
「何...言ってんねんお前っ、お前に殺される道理なんか無いんじゃ、どけや...!」
激昂して拳を飛ばしてくるが遅すぎる。欠伸混じりにペシッとハエ叩きみたいに叩いてやった。そしたら森本の手首があっさりと折れた......筋力弱体化させるの忘れてた。
「なァ......ぐわああああああ!?お、折れ、折れ…!」
折れた右手首を抑えて悶えてる森本の頭を今度は踏んづけて見下す。他の社員どもは斥力でどこか遠くへ吹き飛ばした。
「お前はァ、昔も今も非正規雇用の学生やフリーターどもを下に見て雑に扱ってハブり者にして、そうやって何人も潰してんだよな?特に俺に対しては、“殺すぞ”なんて脅し文句まで使ってくれたよなァ!?殺してみろよ、今からホラぁ!出来もしないことを上からベラベラほざきやがって!」
「がっ!俺は、そんなことお前に言って、ねぇ...!」
「俺だよ杉山友聖だよ...と言っても低脳でクズのお前には分からねーか俺のこと。お前にとってアルバイトは所詮虫けらとしか見てなかったもんな...あ、今もそうか?」
「杉、山...?」
「ハァ、マジで覚えてねーな...まぁいいや。それよりもさァ、正社員とアルバイトにそんなに格とかあるわけ?俺らは同じく労働者で等しい人間だろうが!正規か非正規かってだけの違いだけで何でお前らがそうやって偉そうにするわけ?なァ!ただ単にトラック運転して不備が無いかのチェックをしてお客に挨拶するだけじゃねーか!そんなもん成人したアルバイトにでも出来る仕事だよね?なのに何なのその見下した態度は?同じ労働者のくせに俺をあんなにゴミ扱いしやがってよおお!!」
「ぐぁ、あぎゃあ!!痛い、痛い...!ガフっ、苦しい...止めて...」
「知るかよクソが黙って苦しんでろ!人に散々暴言吐いてクズだ何だと貶しておいてそのことを忘れるようなクズ虫はただ理不尽に甚振られてりゃ良いわクソが!正社員だからって偉そうにしてんじゃねーぞ、アルバイトを道具・奴隷扱いしてんじゃねーぞ!お前らがやってることは全部パワハラだ!そんなお前らを許容してるこの会社もゴミだ!俺が今から全部ぶっ壊して灰にしてやるよ。まずはお前からだ...!」
そう宣言して、左手から火炎放射器を創り出して発射口を森本に向ける。
「た、頼む...!お前に無礼はたらいてたのなら謝る!だから止めてくれ――」
「止めるかよクソが死ね」
ボオオオオオオオオオ...!!
「――ぎゃああああ”あ”あ”づあ”あ”あ”あ”あ”...!!!」
全身を燃やして...業火の炎に焼かれながら森本は絶叫してのたうち回って、最後は灰になって消滅した。うん、スッキリ!
「よぉし!残りも全員殺すぞぉ!!」
笑顔のまま支店内に入って、標的を見つけてはしっかり地獄を味わわせて殺していった。いっぱい復讐しまくった...!
「おい柿本慎吾ォ。“ここで餌食っとけ”って、何?人を猿か犬みたいな扱いしやがって...!お前も森本と同じ俺をゴミ扱いしてくれたな!!ぶち殺す!!」
「ひっ――い”ぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!!」
よく斬れる鋸で手足をぶった切って、鉄串で目玉と胴体を滅多刺しにしてぐちゃぐちゃに抉って惨殺した。うーん、最高!
「お、いたいた...。おい大庵だったか?昼休みで居眠りしてる俺をよくも水スプレー吹っ掛けてきたりビンタしたりして起こしてくれたなぁ、しかもタバコも目の前で吸ってるし、そのこと言ったら逆ギレするしよォ。そんなお前が家族持ち?お前みたいなカス野郎が父親してんじゃねーぞ!目障りだとっととただのゴミになりやがれ!!」
「ごぎゃ!?何を...げぶぁ...!おい、止せ――うわ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!!」
鋼のように固めた拳で大庵の腹を思い切り殴りつけ、蹴りも入れて、そして鋭くした鉤爪で胴体を抉って、飛び出てきた腸を刻んで惨殺した。泣き喚きながら臓物まき散らして死んでいく様は笑えるモノだった。
「もう60才なんだってなぁ、土井...新太だったか?お前には初出勤早々苛つくことされたなァ。指示されてないことを何でやってねーんだと責めたり、ミスをネチネチネチネチ、ネチネチネチネチと...散々俺を不愉快にさせてくれたよな、この人格破綻野郎がっ!今となってはお前はただの老害だ!この国に老害は要らねーんだよクズがっ!!」
「何や君はぁぎゃあああ!?おい、私にそんな暴力は認められな――がぐわああああ!?この、異常者がぁ、警察に通報――ぷべがへぇ...!!」
シミが増えていた土井の顔面を何度も殴って蹴って、最後はプレス機でぐちゃぐちゃに潰して殺した...!
これで、ここにいる標的は全員殺せた。もうここに用は無いが......ここはどうやら相変わらずアルバイトにはクソな態度で接する社員や上司ばかりらしい。客には良い面向けて、その裏では俺らには汚い・醜い本性を晒すクズ社員が集まるこんな会社など、存在してはいけない!というか俺が赦さない。こんな会社など滅べば良い...!
「というわけで、全部灰になれ」
数秒後、引越センターは跡形も無く消し飛んだ――。さて、とっとと瓜屋に復讐しよう。どうやら家族と一緒にいるらしい...。ならやることは...決まっている。
最悪の復讐を、してやろう...!
*
大阪府寝屋川市。駅から10分程歩いたところにある一戸建ての家...瓜屋宅。
大東市から飛んで、5秒でそこに着いた俺は躊躇い無くドアを蹴破って、結界を張って逃走と邪魔を防いで...悪意たっぷり込めた挨拶をした。
「復讐に参りましたよ~~。瓜屋優二、コラ。この下衆野郎」
「な、何やおいこの泥ぼ――」
ドッゴォン...!
そして瓜屋のだいぶ老けた顔を見るなり、相変わらず無駄に大柄な体躯に爪先蹴りを入れて思い切り吹き飛ばした。あれは...アバラ何本か折っちゃったかな?
「お、おじいちゃん...!」
吹き飛んだ瓜屋の方へガキが寄っていく。あのガキが、奴の孫か。んで、未だ固まって俺と瓜屋を交互に見てくるのが、奴の娘とその旦那ってところか。そしてソファーから動けないでいるババアが奴の奥さんか...。なるほどなるほど......
実に、殺し甲斐があるシチュエーションやんけ...!!