対象 小西陽介
中村一輝だったモノを、前原と小西の方へ蹴ってぶつける。
「ほら、お友達だった奴の残骸だ。黙とうくらいしたらどうだゴミども......くははは...!」
死体を嘲笑う俺は、誰が見ても外道にしか映らないだろうな。けどコイツらの前だったら、俺は喜んでクズにでも外道にでもなってやるさ。それで俺の心が潤って満たされれば良いのだから!
「お前ェ、よくも一輝をォ!!杉山、杉――(ベキッ)やばがぁ!?」
「うるせぇよ、悪人どもが。友の死を嘆くのは勝手だが、その原因をつくったのはお前ら自身なんだってこと忘れてんじゃねーぞ?咎める権利なんてねーんだよ汚物ども」
「がぁ......うるせぇ!殺す、殺してやるぞぉ!杉山ぁ...!」
「はいはい分かった分かった。出来ればイイね?それより次の復讐に移るぞぉ。というわけで次は......お前、だよっ!!」
ドガッ!「ぎゃあっ!!」
前原を煽りまくってやって、くるりと急転換して小西の顔面を蹴り飛ばす。数十m程吹っ飛ばしてピクついているところに肘を打ち下ろした。
ミシベキィ!「げあ”あ”...ぁ!!」
肋骨を砕いてしまった。早くも小西を壊すところだった。
「いかんなぁ。俺って奴は加減が中々できないようで、これじゃあ簡単にお前らを殺してしまうじゃねーか。お前らにはいっぱい苦痛を味わってもらわなければだしなぁ」
吐血して痙攣している小西を治療して、再度甚振りにいく。その際にほんの少し自身の筋力を弱体化させて、うっかり殺さないようにする。
ドガッ!ボキッ!バキィ!ミシィ、ゴキャ!ガガガガ...ゴスッッッ!!ドグシャァ!!
「が.........ぱぎゃっ...!」
数分間、殴って蹴るの「一人リンチ」を楽しむ。打撲痕が無いところが無くなるくらいになるまでずっと暴行し続けた。
その間はずっと無酸素運動のようにぶん殴り続けた。今の俺の体力は6時間以上全力疾走を続けられるくらいあるから、この程度でへばることはない。
全身に打撃を十分に浴びせて、再び虫の息になったところで一人リンチを止めて、小西の頭を乱暴に掴んで目線を合わせる。
「よぉどうや?また一人で当時お前らが観賞していた集団暴行ってやつを、小西の体で再現させてみたんだがどうやった?今お前が見てたのが、かつて俺が見てた最低最悪な景色だったんやけど......少しは俺のあのクソみたいな気分が分かったか?」
「......ぁがぁ......」
「ハァ、質問に...答えろよぉ!!」
バゴン!!「づあ”...!!」
あ~~いけない、またすぐに壊すところだった。治療してギリギリ生かしておく。
今日の俺は随分短気だなぁ。やっぱり虐めの主犯格...特にコイツからはいちばん長く虐げられていたからよけいにムカつきが増すんだろうなぁ...。
「お前は、中学の時は俺のイチモツを馬鹿にして騒ぎで貶すところから始めて、休み時間は俺がさっきみたいにリンチされてるところをゲラゲラ笑って囃し立ててたっけ。3年生に至っては俺への侮辱・私物や名誉の毀損がもっとエスカレートさせたよなぁ?
鼻くそから始まり、常に机と椅子には俺を貶す内容の落書きがされていて、プールの時間では俺を女子の前で汚物扱いするというクソ幼稚な嫌がらせもしてきて、挙句鋏で俺の手を切ったこともあったよなぁ?......聞こえてますかぁ!?」
ミシメシ...!「うぐあ”っ!!」
「うん、聞こえているようでよろしい。続けようか。
高校に進学した後も最悪だったなぁ。中学の頃の俺を言いふらして、しかもなんか俺が悪い感じに脚色までしやがってさぁ......そのせいで俺は高校でも味方がいなくなってハブられて敵視されて!新しく仲間を加えて俺をいつも暴行してくれたな!?
あの時からお前も暴行に加わるようになったっけ?タバコを額に当てられたの、アレ凄く熱くて痛かったなぁ。しばらく痕残ったんだぜ?」
メシメシミシ...「や”っ!や”...め”!」
「お前らの雑談から知ったんだが(本当は検索魔術で知った)、お前他校の...前原のとこの女子生徒を犯したことあったんだって?18才なる前にそういう性犯罪犯してたとかエグいなお前!俺以外の生徒何人かの人生をも狂わせてたわけだぁ。
やっぱさぁ、お前らの方が学校来るべきじゃない最低のクソゴミ野郎じゃん!なのに......人間として終わってるクズがさぁ!この俺を貶めて辱めて虐げてよぉ!!最終的には俺を引きこもりにさせて、大学への進学も潰しやがったんだよな!!!
絶っっっ対に赦しちゃいけないよね?ああ絶対にダメだ!!お前はさっきみたいに惨たらしくぶち殺さないとダメな人間だああああ!!!」
ミシミシメシィ......ボギャアァ!! 腕を割りばしみたいに折ってやった。
「づぎゃあ”あ”あ”あ”ああああああ!!!」
「さっき死んだゴミカス野郎と同様、お前も虐げる側しかなったことない人間なんだろ?だからもっと教えてやるよ。虐げられる人間の気持ちを。どんなに惨めに思うか、怖いと思うか、憎いと思うか、厭なものかってのを、自身で体験しろっ!!!」
足を掴んで地面に打ち付ける。
「ぱげらっ!!」
「コンクリだと死ぬよな。なら芝生で許すか......お、あそこに吐き捨てられたガムやう〇こが落ちてる。あそこに...ほら、顔面ダーーイブっ!!」
ベチャァン!「うぎやあああああああ!!」
「あはははは汚いか?俺もお前らにゴミぶっかけられたことあったっけ?酷い時はトイレにへばりついてる糞を付けた雑巾とか押し付けられたことあったな?ホントお前には人の尊厳・自尊心をぶっ潰されたなぁ!!」
「いびゃあ”あ”あ”!!ぎだな”...やめろ”ぉ!!」
「汚くはないだろ自分の吐いたものなんだから......あ、そっか!お前の存在そのものが汚いゴミだから、自身の唾もゲロも汗も涙も血も、お前にとっても汚いって思えるんだな!そらそうだーーっはっはっはっは!!」
「う......う”あ”あ”あ”あ”あああああ...!!」
しばらくグリグリ押し付けてやっていると、小西は突然情け無く泣き出した。
「おいおいおい、40過ぎたオッサンが、これくらいの虐めで泣いてんじゃねーよ。あの時同じような目に遭わされた杉山友聖はどうしてたっけ?俺すごく怒声上げてたよな?必死にやり返そうとしてたっけ?いつも反撃しようと殺意こもった目でお前らを睨んで――「......かった...」――あ...?」
小西の掠れ声が聞き取れずもう一度促す。
「お...れが、悪がっだ!!す、杉山を虐めだ俺が悪かった!だのむ、もう見逃しでぐれぇ!!罪は償うがらぁ!ごれまでのごど全部自首じで、罪を償う”がらぁ!!杉山にも”、赦してぐれるまで何でも従う”がらぁ!!6年間虐めを犯じでじまっでずみませんでしたぁ...!!!」
手を離して解放すると同時に、小西は土下座(地面に何度も頭打ち付けて)して泣いて謝罪して赦しを乞うてきた。ガタガタと全身を震わせ、俺に対する怒りや憎悪など微塵も感じられない。
本当にこいつら虐げる側ってさぁ、自分がされたら厭なことをなんで嗤いながら他人に強要して強行するんだろうなぁ?いや分かるでしょ、こんなことしたら自分絶対嫌だわーってことが。
だったらそういうことしないでおこう...っておもうのが普通の人間だと思うのだが...。
(ああそうか......ここにいる3人とも、お前らは人間じゃねぇ...ってやつか。道徳心の欠片も無いこのクズどもには無理なんだ、“人が嫌がることはしちゃいけない”ってことを守るのが。)
一人で勝手に納得した俺は、未だ震えながら泣いて土下座している小西の前にしゃがみ込む。
「......何でも従うって、確かか?」
「っ!は、はいっ!!本当です!杉山の言うこと何でも従いますっ!!何なりとぉ...!!」
「ぶははw必死じゃんかぁ。そうかそうか、何でも従ってくれるんだぁ。じゃあ早速なんだけどさぁ......」
俺の優しい口調に、小西は顔を上げて安堵したような表情を浮かべる。
しかし俺はそのクソまみれの安らかな顔を――
「ここで俺に惨たらしく殺されてくれ☆」
「――――へ、ぇ...?」
絶望に染めてやって地獄の底へ叩き落とすっ!!!
「や...え!?いや違う!!命だけはっ!頼む、殺しは止めてくれ!!死ぬのは嫌だああああ!!」
「ああ死ぬのは嫌だよなぁ。お前らに虐げられた者みんなそう思ってたはずだ。しかしお前らがそいつらを死に追いやった。今度は俺がお前を死に突き落とす番だ......では処刑を始めますっ!!」
まだ土下座姿勢でいる小西を仰向けにして手足を潰す。さらに重力を操って小西の動きを止めてやる。まるでまた板上にいる魚だ、こいつは。
「よっ止せェ!?止めてくれ止めてくれ止めてくれ!!本当に頼む赦し――」
必死の制止に当然耳を貸すことなく、執行――――!!!
「あ”............あ”、あ”.....................」
小西陽介の価値無いクソ命を終わらせてやった。
二人目復讐達成。