早川たかしを破裂させてぶっ殺した後は、そんなに手間かけることなく、片端から日本刀でぶった斬って殺し回っていった。殺しまくった。
頸動脈を一太刀、胴体ぶった切り、首斬り、脳天縦斬りなど、色々なやり方で、庭にいる元クラスメイトどもを斬り殺した。
あえて即死させず、斬られて数十秒は苦しんで死ぬようにするという復讐要素も忘れずに。
斬りつけながら、俺は目の前の元クラスメイトの顔を見る度に、元いた世界での、学校でのあのクソ忌々しい出来事を思い出す。それだけじゃなく、ここにいる奴ら一人一人にも、些細だが不快で苛ついた出来事があったので、その時の不快感と怒りを今ここで一人一人にぶつけて行く。
「鼻ほじっただけで俺を不潔呼ばわりしてくれたな、青木智貴ぁ!誰しもやったことあるだろうに、俺だけ何故不潔扱いされなければならなかったわけぇ!?」
「先生...た、すけ.........」
ザシュゥ!
「授業で当てられた俺が答える時だけわざと聞こえるような音で失笑漏らして他のクズどもにもそうさせて俺を不快にさせたなぁ、石倉大輔ぇ?何がそんなにおかしかったの、ねぇ?俺をそうやって馬鹿にするの、そんなに愉しかったかー?キモいんだよクソゴミ野郎!」
「い、嫌だぁ―
ブッシュゥゥゥ―
「陰で俺の一ミリたりとも似てないモノマネして馬鹿にしてたこと、俺が知らないと思っていたのか、小川奨奨貴!人の名誉を食い物にして周りからチヤホヤされてさぞ楽しかったそうだなぁ!?そんなテメーに待ってる結末は、地獄の苦しみと冷たい死だ!」
「お、俺はそんなつもりじゃ――
ドシュゥゥ―
「俺の弁当を豚の餌ってヤニ臭い口で吹聴して回ったのはテメーだったよな、柿本太郎!?ロクに自分で毎日弁当作ってねぇカスが言うことかぁ!?俺の力作弁当を侮辱した罪はデカいぞクソがぁ!!」
「はっあんな茶色弁当、誰だってしょう思うってぇへへへh
ザクザクザクゥ!
「携帯鳴らしたのテメーだったくせに、俺に罪かぶせてくれたなぁ、柴田あいり?あの時の恨みと怒りここで晴らしたらぁ!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめ―
スッパァァァー
「俺の走ってる姿を見てキモいって言ったか、阪本聡?真剣に走ってる奴に向かってなんてことほざくんだテメー!!惨たらしく死ねゴミ野郎!!」
「う、うっせぇえええ!テメーなんかキモいオタ―
ドシュドシュドシュゥ!!
「裏掲示板で俺の悪口、名誉毀損に値する陰口書き込みまくってたみたいだなぁ、原田勇気ぃ!?そんなことでしか人を攻撃できないクソ弱いゴミはここでも何もできずに無様に殺されるんだよぉ!!」
「し、証拠も無いのに勝手言うなあああああだったら書いてた内容今ここで...あ―
ズパパパパパァァ―
「山本や片上の腰巾着野郎の山崎勇希!一人の時は俺に何かする度胸が無い玉無しが、あの2人がいる時は一緒になって侮辱してくれやがってぇ!テメーみたいな人種は世の為にさっさと死んどけぇ!」
「うわあああああ!?死にたくない!!赦し―—
ドパァン!
etc.......
殺す動機はどれも些細なことだった。本当に、些細なものばかりで、しょうもないものもあった。
けれど俺にとってはどれも殺す理由に十分値するものだった。だから一人一人丁寧に、惨たらしく斬って斬りまくった。
斬殺処刑が終わった頃には、辺り一面真っ赤に染まっていた。屍山血河と呼ぶにふさわしい惨憺たる光景だ。全員…大西たちや須藤、里中たちのように甚振って苦しめることはなく、すぐに殺してばかりだった。
ただ鈴木だけは早川ほどではないが、他の奴ら以上に苦しめて殺した。四肢をもいで、何度も殴りつけて、顔の骨格を変えてやったり胴体の骨を全部へし折ってやったりして、地獄を見せてあげた。
こうやって...
ドガッ!「いぎゃあ!!」
何度も...
ゴキャァ!「ヒグォ!?」
何度も...
ボギィィィ!「もあ”あ”あ”あ”あ!!」
何度も!!
ドッゴオオォ!「い”やだあ”あ”あ”あ”あ”...」
俺が飽きるか鈴木が死に絶えるかの我慢比べと称してわざと力をさらに弱めてひたすら痛めつけ続けた。先に限界迎えたのは鈴木だった。体力1と出たので、殴るのを止める。どう止めを刺そうかと思考してたら、いつの間にか鈴木は死んでいた。
死に際に奴が残した言葉は―
「やっぱり、お前は俺たちにとっての、悪だ」
と吐き捨てて、死んだ。目障りだったので、切り刻んで灰にした。
こうして、男鈴木や早川をはじめとする元クラスメイト18名への復讐を終えた。清々しい!素晴らしい!!心がさらに綺麗に洗われた、そんな気分だ!!!
けれども俺の元クラスメイトどもへの復讐は終わっていない。
あと8人。うち3人はこの王国の商業地区にいるらしい。残りの5人は国外…他国に滞在しているみたいだ。そいつらも殺すことになるのは、少し先のことになりそうだが……まあいい。
「ひとまずあいつらへの復讐は中断だ。さぁ次は……俺をこの訳の分からない異世界に勝手に召喚しやがった、元凶を殺すとしよう」
王宮を睨みつけながらそう呟く。どうせ今の殺戮を、どいつもこいつも部屋から見ていたのだろう?ノックする必要は無いよな?
「——国王さーん!王子さーん!テメーをぶっ殺しにきましたよぉーっと!!」
そう叫んで、勢いよく王宮の入り口扉に突っ込んで、派手に侵入する。
お邪魔しまーす!!
*
俺が来たと知って既に避難したのか、ロビーっぽい空間には誰もいなかった。俺相手じゃあ、どこへ避難しても無駄だというのに。「気配感知」で居場所が丸分かりだ。あのクソ老害国王も、ゴミカス王子もな。
先に前座として、あの二人以外の貴族とかを殺して回るか。どうせ人間のクズの集まりだろうから、殺しても何も問題になるまい。
意気揚々と最初の避難部屋に突撃する。バリケードなどまるでなかったかのように破壊して侵入する。
「ひぃ!?」「な、なぜ入ってこられる!?」「貴様!私を誰と知っての狼藉かぁ!?」
部屋にいる貴族っぽいのがワラワラいて、何か喚いている。俺は無表情に周回プレイの作業ゲ―の要領で、サクサク殺していった。
貴族どもは声を上げることもなく、ゲームの雑魚キャラみたいにサクサク死んでいった。部屋を出る頃には、辺り血まみれの世界と化していた。
「気配感知」で避難場所をドンピシャで当てて、中にいる貴族どもをじゃんじゃんぶっ殺していった。
どいつもこいつも私は偉いんだぞーって言って威嚇してきたり、金や地位をちらつかせて命乞いをしてきたが、ガン無視でぶっ殺した。
あー面白い!不要な人間を殺して回るのも凄く楽しい!自分に害な奴、要らない奴を消していくと、世界がキレイになっていく気がして爽快だよホント。
「なぜ私まで殺そうとする!?貴様が恨んでいるのはマルス王子ではないのか?なら彼だけを殺せば良いではないか!?」
中にはもっともなことを言って見逃してもらうよう説得を試みる奴もいた。
「確かに俺を直接害したカスは、あのゴミカス王子と老害クソ国王だ。
だが、それがテメーらを見逃す理由にはならないんだよなぁ。この国のトップがあんななんだ。どーせ金と権力で威張り散らして平民を見下してばかりなんだろ?テメーらも。なら死んで...死んだほうが良い人間だろテメーらも。いずれ俺にとって害になるカスども、不快な気分にさせられるゴミどもになり得るテメーらはこの世に不要だ。
だから死ね」
と返事してまた一人殺した。貴族の人間がそういう奴しかいないことはないのは分かっている。
特にトップの人間…国王がクズなら、その国の貴族どもも腐りきっているのは大体確定している。俺が今まで読んできたラノベ・漫画の世界とほぼ同じ展開だ。
貴族がどうとか下らねーんだよ。最終的に武力がある人間がいちばん偉いんだよ。力も無いくせに偉そうにしてんじゃねーよ。
*
部屋を4つか5つ程潰したところで、俺はとある気配を感知した。その気配には憶えがあった。あり過ぎるくらいだ。
そいつこそ、俺が殺したくて殺したくてしかたない奴なのだから。絶対復讐すると決めていた、あの王子だ……っ
すぐさま気配がするところへ跳んで駆けつける。わずか3秒でそいつのところへ着いた。
突然現れたことに驚いているそいつを見て、俺は歪んだ嗤いを湛えて挨拶した。
「よぉ~久しぶりぃ。顔は良くても中身がゲロカス過ぎて終わってる人間の、
ゴミカス王子のマルスさん?」