(ほう……お前の身体を差し出すというのか……?)
(はい……それで命を助けてもらえるのなら安いものですし……)
(いいだろう……その代わり条件があるぞ……)
(なんでしょうか……?)
(お前を嫁にしてやってもいいぞ……?)
(え……?)
(どうだ……?悪い話じゃないだろう……?)
(はい!喜んで!)
(よし決まりだ!早速行くぞ!)
(どこへですか……?)
(決まっているだろう……?ラブホだ!)
(えぇっ!?そんないきなり困ります!私には婚約者が……!)
(いいから黙って来いやオラァーッ!!!)
(いやぁ~ん♪犯される~☆)
------
「いや、これ駄目でしょ」
-プロローグ- "彼女"はいつも一人ぼっちだった。家族にも友達と呼べる存在もおらず、いつも孤独だった。それでも彼女は平気だった。だって彼女は人間ではなく、人造生命体だったからだ。
彼女には名前がなかった。そもそも彼女に心があるのかも定かではない。なぜなら彼女の身体は、人間の遺伝子を基盤に作られた合成生物であり、その中身は機械でできているからである。しかし彼女にとっては些細なことであった。何故なら彼女は最初から自我を持っているからだ。
彼女はある時から自分の使命を知ることになった。自分が戦うべき相手を知り、その敵を排除するために生み出されたことを自覚したのだ。それからというものの、彼女は戦い続けた。時には他の仲間たちと一緒に戦ったりしながら生きてきたのである。しかしある日、彼女は気づいてしまった。自分以外の全ての仲間たちは戦闘の道具としてしか使われていなかったということに……
そして彼女は知ったのである。この世には自分の居場所などないということを……
-本編- "ここはとある森の中……
そこにある廃墟の中で一組の男女が言い争っていた。男の方は40代くらいで体格がよく、顔には大きな傷痕があった。一方、女の方は十代後半くらいの美少女である。髪の色は黒でポニーテールにしている髪型だ。顔立ちはかなり整っており、美人と言っていいレベルである。そんな彼女の名はレイリアといった。
そして二人は互いに睨み合っていたが、ついに我慢できなくなった男が怒鳴り始めた。
「ふざけるなよ小娘!誰がそんなことしろと言った!?」
「でも私はあなたに言われたようにやっただけです!」
それに対して彼女も負けじと言い返す。それを聞いた男は更に怒り狂った様子で叫ぶ。
「それが間違っているんだよ!何故そんなこともわからない!?」
すると少女は涙目になりながら反論してきた。
「だったらどうすればよかったんですか!?あのまま何もせずに見殺しにしろって言うんですか!?」
「当たり前だ!それ以外に何がある!?」
男の容赦ない物言いに少女は泣きそうになるが、必死に堪えながら訴える。
「あなたは何もわかっていない!どうしてあの子が殺されないといけなかったんですか!?」
その問いに男は答えることが出来なかった。なぜなら彼も同じ気持ちだったからだ。だから余計に苛立っているのだろう。「うるさい!お前に俺の気持ちがわかるものか!!」
そう叫びながら近くにあった椅子を蹴飛ばすと、音を立てて壊れた。その音を聞いてビクッとなった少女だったが、ここで怯んではいけないと思い、意を決して言い放つ。
「わかりますよ!!あなたのことなら何でも知ってるんだから!!」
「なっ……」突然の告白(?)に驚く男。「どういうことだ?」「そのままの意味です」「どういう意味だよ?」「言葉通りですよ」「……」気まずい空気が流れる二人であったが、少女が口を開く。
「あなたのことが好きなんです」
「え……?」思わず聞き返す男に対して、真剣な表情で言う少女。そして改めて自分の気持ちを伝えることにしたようだ。そして……
「……好きです」
「……マジで?」再度聞き返す男に力強く頷く少女。どうやら本気のようだ。それを見て観念したのか、溜め息を吐くと話し始めた。「そうか……わかったよ……俺もお前のことが好きだ……だけど……ごめんな……」
そう言うと頭を下げて謝るのだった。それを見た少女が悲しそうに呟く。「……理由を聞かせてもらえますか?」
【あらすじ】
全員発狂 全員が相手を罵り合う合戦になる。
読後感最悪 感想
『……この世界は終わりだ。もうじきこの国は終わりを告げる』
そう言って国王は目を瞑った。
ここは王城の謁見の間。俺はそこで王様から直々に命令を受けた。それはこの国で暴れまわっている『邪神』という怪物の討伐だ。その任務を遂行するには俺以外にも多くの仲間が必要らしく、国王様は新たな仲間を集めるための準備を整えてくれたらしい。俺は仲間たちとともに王都にある酒場へと向かっていた。すると、道すがら一人の少女に声をかけられる。彼女は冒険者になりたいと言っているのだが、どうにも気が進まない様子で、その態度を見て俺の仲間である戦士の青年は腹を立ててしまう。そのせいで喧嘩が始まり、それをきっかけに他のメンバーも巻き込んで、乱闘が始まってしまった。俺は軽機関銃を斉射しながら姫を狙う。しかし、それを邪魔する奴がいる。俺の妹だ。だが、俺が妹に苦戦している間に他の仲間が次々と倒れていく。それでも俺はなんとか持ちこたえていたんだが、とうとう追い詰められちまった。そして……。俺は妹の凶弾を受けてしまう。だが、死ぬ間際に仲間からの通信が入ったおかげで一命を取り留めることができた。俺は意識を取り戻すと急いで仲間たちの元へと向かうことにした。するとそこには……。俺は仲間と合流しようと必死になっていたんだが、そこでとんでもない光景を目の当たりにしてしまった。
(はい……それで命を助けてもらえるのなら安いものですし……)
(いいだろう……その代わり条件があるぞ……)
(なんでしょうか……?)
(お前を嫁にしてやってもいいぞ……?)
(え……?)
(どうだ……?悪い話じゃないだろう……?)
(はい!喜んで!)
(よし決まりだ!早速行くぞ!)
(どこへですか……?)
(決まっているだろう……?ラブホだ!)
(えぇっ!?そんないきなり困ります!私には婚約者が……!)
(いいから黙って来いやオラァーッ!!!)
(いやぁ~ん♪犯される~☆)
------
「いや、これ駄目でしょ」
-プロローグ- "彼女"はいつも一人ぼっちだった。家族にも友達と呼べる存在もおらず、いつも孤独だった。それでも彼女は平気だった。だって彼女は人間ではなく、人造生命体だったからだ。
彼女には名前がなかった。そもそも彼女に心があるのかも定かではない。なぜなら彼女の身体は、人間の遺伝子を基盤に作られた合成生物であり、その中身は機械でできているからである。しかし彼女にとっては些細なことであった。何故なら彼女は最初から自我を持っているからだ。
彼女はある時から自分の使命を知ることになった。自分が戦うべき相手を知り、その敵を排除するために生み出されたことを自覚したのだ。それからというものの、彼女は戦い続けた。時には他の仲間たちと一緒に戦ったりしながら生きてきたのである。しかしある日、彼女は気づいてしまった。自分以外の全ての仲間たちは戦闘の道具としてしか使われていなかったということに……
そして彼女は知ったのである。この世には自分の居場所などないということを……
-本編- "ここはとある森の中……
そこにある廃墟の中で一組の男女が言い争っていた。男の方は40代くらいで体格がよく、顔には大きな傷痕があった。一方、女の方は十代後半くらいの美少女である。髪の色は黒でポニーテールにしている髪型だ。顔立ちはかなり整っており、美人と言っていいレベルである。そんな彼女の名はレイリアといった。
そして二人は互いに睨み合っていたが、ついに我慢できなくなった男が怒鳴り始めた。
「ふざけるなよ小娘!誰がそんなことしろと言った!?」
「でも私はあなたに言われたようにやっただけです!」
それに対して彼女も負けじと言い返す。それを聞いた男は更に怒り狂った様子で叫ぶ。
「それが間違っているんだよ!何故そんなこともわからない!?」
すると少女は涙目になりながら反論してきた。
「だったらどうすればよかったんですか!?あのまま何もせずに見殺しにしろって言うんですか!?」
「当たり前だ!それ以外に何がある!?」
男の容赦ない物言いに少女は泣きそうになるが、必死に堪えながら訴える。
「あなたは何もわかっていない!どうしてあの子が殺されないといけなかったんですか!?」
その問いに男は答えることが出来なかった。なぜなら彼も同じ気持ちだったからだ。だから余計に苛立っているのだろう。「うるさい!お前に俺の気持ちがわかるものか!!」
そう叫びながら近くにあった椅子を蹴飛ばすと、音を立てて壊れた。その音を聞いてビクッとなった少女だったが、ここで怯んではいけないと思い、意を決して言い放つ。
「わかりますよ!!あなたのことなら何でも知ってるんだから!!」
「なっ……」突然の告白(?)に驚く男。「どういうことだ?」「そのままの意味です」「どういう意味だよ?」「言葉通りですよ」「……」気まずい空気が流れる二人であったが、少女が口を開く。
「あなたのことが好きなんです」
「え……?」思わず聞き返す男に対して、真剣な表情で言う少女。そして改めて自分の気持ちを伝えることにしたようだ。そして……
「……好きです」
「……マジで?」再度聞き返す男に力強く頷く少女。どうやら本気のようだ。それを見て観念したのか、溜め息を吐くと話し始めた。「そうか……わかったよ……俺もお前のことが好きだ……だけど……ごめんな……」
そう言うと頭を下げて謝るのだった。それを見た少女が悲しそうに呟く。「……理由を聞かせてもらえますか?」
【あらすじ】
全員発狂 全員が相手を罵り合う合戦になる。
読後感最悪 感想
『……この世界は終わりだ。もうじきこの国は終わりを告げる』
そう言って国王は目を瞑った。
ここは王城の謁見の間。俺はそこで王様から直々に命令を受けた。それはこの国で暴れまわっている『邪神』という怪物の討伐だ。その任務を遂行するには俺以外にも多くの仲間が必要らしく、国王様は新たな仲間を集めるための準備を整えてくれたらしい。俺は仲間たちとともに王都にある酒場へと向かっていた。すると、道すがら一人の少女に声をかけられる。彼女は冒険者になりたいと言っているのだが、どうにも気が進まない様子で、その態度を見て俺の仲間である戦士の青年は腹を立ててしまう。そのせいで喧嘩が始まり、それをきっかけに他のメンバーも巻き込んで、乱闘が始まってしまった。俺は軽機関銃を斉射しながら姫を狙う。しかし、それを邪魔する奴がいる。俺の妹だ。だが、俺が妹に苦戦している間に他の仲間が次々と倒れていく。それでも俺はなんとか持ちこたえていたんだが、とうとう追い詰められちまった。そして……。俺は妹の凶弾を受けてしまう。だが、死ぬ間際に仲間からの通信が入ったおかげで一命を取り留めることができた。俺は意識を取り戻すと急いで仲間たちの元へと向かうことにした。するとそこには……。俺は仲間と合流しようと必死になっていたんだが、そこでとんでもない光景を目の当たりにしてしまった。