《＿＿＿＿転移完了。コレカラワールド・ファイトノ実践型訓練ヲ開始シマス。》
「…始まった。」
ゆっくり目を開いた。
目の前には多くのビルが並ぶ大都会が見えた。
見惚れている場合ではないと言わんばかりに首を振り、自身の両頬を叩いた。気合いを入れたロイズは手を挙げて言った。
「おっしゃ!まとめて掛かってこい!このロイズ・アサルト様が相手になったるわ!!」
次の瞬間ドーンという大きな音が聞こえた。戦闘が始まったようだ。
物音に反応したロイズはまず始め、壁を駆け上がり、ビルの屋上へと登った。
「どこだ、どこだ〜…?なにあのでっかい触手」
探していると大きく、真っ黒でウネウネした何かがあった。
すると目の前に赤くERRORという文字が表示され、ロイズの周りをグルグル回っていた。
「うわぁ!?エラー?何が起きているの!?やっぱあの触手が関係してるのかな…」
エラーを無視し、ロイズは謎の巨大触手へ向かった。

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向かった先には同級生である人々が集まっていた。
「どうしたの?あのでデカ触手。」
「おう、あれなんか1人の生徒がパーティクルで暴走してるらしいぜ」
敵に近づいてもなんともない、それほど大事件らしい。
「どうするのあれ、だってこれも同じ同級生がやったんでしょ?ほっとく訳にはいかんでしょ。」
ロイズは悩んだ。
「みんなで戦いに行くのはどう?」
「襲ったさ、ありったけのパーティクルを使って全力で。でも全然歯が立たないんだよ。」
「貴方、名前なんて言うの?」
「あ?アタシはソフィア・マズ・グレーだ。SMG(サブマシンガン)の使い手さ。」
じっとしていても何も起きない、あの暴走を止められないのは知っているが、どうも行っては行けない気がした。
誰もが理解している事実＿＿＿＿そう。

『死にたくない』