この世界には、多くの人々が生まれつき特異体質(ナジスト)と呼ばれている。
そんな生まれつき使える能力を異術(パーティクル)と呼ぶ。
これはそんな特異体質を持っている少女たちの通うイジブ学園にまた1人、新たな少女が学園を満喫していた。

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「ドカーン!!と登場ッ!!」
テンション高めな私の名前は、ロイズ・アサルト。名前の通り、AR(アサルトライフル)の使い手だ。
もう一度言うが、誰よりもテンションが高い。
そして、誰よりも成績が悪い……
今日は実践訓練の日、自信の持つパーティクルと銃を駆使して行われる。
私は「はあ…」とため息を漏らした。理由はそう、"自信が無い"事だ。
今の自分はいわゆる落ちこぼれで、こんな奴が社会に出たら一体どうなるか。そう、働けない。
この世界で働くという事は、世界的に行われている【世界銃撃戦争(ワールド・ファイト)】と言われる大会があり、出場するためには、どこかのチームに所属することが必須だ。
落ちこぼれで、頭と成績が悪く、その上戦闘も弱い。なんてことがあったらまるで社会のゴミみたいだ。
その他で生きてくには…バイトか。
しかし、ここまで来て一般的に働くなんて…!!
そう色々悩んでいるとチャイムが鳴った。遂に1限目、実践訓練が始まる。
先生は順序よく説明を始めた。
「これから実践訓練方式の授業を始める。ルールは３つ。
1.パーティクル及び、武器の使用を許可する。
2.1つのグループを作る行為、チーミングをした場合、罰として強制的にパーティクル、武器の使用を禁ずる。
3.手抜きは無用、本気で戦うこと。
これらのルールを理解した上で、戦闘に励たまえ。」
説明を聞いたロイズは胸を弾ませた。初めての戦闘にとてもドキドキしている。
今日の戦場は『トウキョウ』と呼ばれる場所。多くの店が並んでいたり、駅があったりと障害物が基本的に大きい場所。
「それでは、これから実践訓練を開始する。パーティクル展開、【転移(テレポート)】!」
先生が唱えた瞬間、全員の足元に文様が表示され、戦場にランダムで転移された。
「よっしゃー!やったるぜゴルァァァァ!!」
待ちに待ったこの日を迎えたロイズは大興奮で始まった。