こんな時、在宅勤務を認めている会社というのはありがたい。事情を話すと、上司にも在宅勤務を勧められた。
「君一人会社にいなくても、何とでもなるから」
その言葉に滲んだ複雑な心情を気のせいにして、甘んじて今日から在宅勤務を始めた。昨日いっぱいかかって環境を整えたダイニングテーブルの一角で、俺は早速仕事を始めた。そのそばで、花恋と環奈がテレビを見ながらまだもぐもぐと朝食を食べていた。その後も二人はテレビを見たりゲームをしたりして、おとなしく過ごしていた。その間に、俺は黙々とたまった仕事を片付けていった。驚くべきは、会社よりもよっぽど環境は劣悪なのに、思いのほか集中してできていることだ。テレビはつけっぱなしだし、周りを小さな足音がパタパタと行き交うけど、その生活音が逆に心地いい。会社だと無駄に話しかけられたり、予定外の仕事が入ったりして進まないというのもあったし、何より緊張感やどこか居心地の悪さをいつも感じていた。このまま順調に仕事を進めたい。
「君一人会社にいなくても、何とでもなるから」
その言葉に滲んだ複雑な心情を気のせいにして、甘んじて今日から在宅勤務を始めた。昨日いっぱいかかって環境を整えたダイニングテーブルの一角で、俺は早速仕事を始めた。そのそばで、花恋と環奈がテレビを見ながらまだもぐもぐと朝食を食べていた。その後も二人はテレビを見たりゲームをしたりして、おとなしく過ごしていた。その間に、俺は黙々とたまった仕事を片付けていった。驚くべきは、会社よりもよっぽど環境は劣悪なのに、思いのほか集中してできていることだ。テレビはつけっぱなしだし、周りを小さな足音がパタパタと行き交うけど、その生活音が逆に心地いい。会社だと無駄に話しかけられたり、予定外の仕事が入ったりして進まないというのもあったし、何より緊張感やどこか居心地の悪さをいつも感じていた。このまま順調に仕事を進めたい。