ただ、現実そんなことはなく、むしろ李月が積極的に話してくるようになった。

 何度かお出かけという名のデートを繰り返すと、お付き合い開始。

 冬頃、籍を入れた。

 再婚という形にはなってしまったが、俺は嬉しさにいっぱいだった。

 少しずつ彼女の傷も小さくなっていて、今では子たちが大好きな妻である。

 でも、朝日と夜空が付き合うとは思ってなかった。

「は〜初めから陽翔くんと結婚してればよかった。」
「俺はずーっとアタックしてたからね?後悔は昔の自分にしてよね。」
「だって私からしたらガキだったのよ!」
「まあまあ、俺は結果オーライだと思うけど?そうじゃなきゃ、まず朝日と夜空は付き合えない。それもそれで可哀想だ。」
「それもそうね。ふふっ!」

 意外な返答なのか、李月は笑った。

 僕は「あなたにふさわしい」人になれたかな?

 いや、今なら言える、あなたの隣は僕だと。

「ねえ、前みたいに呼んでくれないかしら?」
「りっちゃん?この歳じゃキツくないか?」
「今だけよ!」
「仕方ないなぁ。」

 りっちゃん、おやすみ。

 僕は君に「愛を誓う」よ。