それから数分後、インターホンがなった。
「えっ?」
「どちら様?」
「照山です。真昼に呼ばれて、」
「先輩!」
ドタドタと玄関に向かった真昼、どうやら彼氏が来たようだ。
「来るの早かったじゃないですか!」
「だって、真昼からの連絡だし、すぐ近くに来ててさ。お邪魔します。」
「どうぞ?ごめんなさい、今大掃除中で。」
「お姉さん?」
「うん。双子のお姉ちゃん。夜空だよ。」
どうやら双子という単語に驚いているようだ。
まぁ、見た目は同じ親から出てきたとは思えないほど似ていないからな。
「って、朝日じゃんか。元気してるか?」
「えっ…げ、照山先輩…」
「今、げ、って」
照山一星は俺らの2つ上の先輩で、俺は部活の先輩だった。
今は大学一年なはずだ。
「そっか!真昼と朝日は姉弟か!忘れてたわ。ははは!」
「おい真昼、先輩とどこで会ったんだよ。」
「私はずっとアタックしてたの。でも、1年で卒業しちゃったから…」
「この前たまたま会ってさ。一緒に買い物したのがきっかけ。」
こき使ってやろう、と心から思った。
途中仲間が増えたが、掃除を再開した。