電車を乗り継ぎショッピングモールに到着。
今日は休日なこともあって、家族連れやカップルが多い。
そして、視線が痛い。
おおよそ「カップルかな?」だろう。
恥ずかったらありゃしない。
でも、夜空はそんな様子見せなかった。
むしろ、それを利用してるよう。
「夜空?」
「何?コソコソされて恥ずかしいの?だったらデートなんて誘わなきゃいいのに。」
「!?何つうこと言うんだよ!」
「あら?じゃあ行きましょ。こうゆう時は堂々と、よ?」
そう言って手を取ってくる。
こんなに積極的な彼女は初めて見たが、新しい彼女を見つけた気分だ。
中に入ると元々行くつもりだった店を回る。
メガネ屋に行って、夜空が次買うだろうメガネのデサインをリサーチ。
お気に入りの服屋でライブの衣装を見て回り、いいのがあると目星をつけておく。
俺的に来たかったのはこの雑貨屋だ。
なんせ今は塀の中にいる3人のおかげで、夜空の髪飾りが無くなってしまっていたからだ。
夜空自身も買うものがあったらしい。
ササッとさりげなく会計を済ませ夜空を待つ。
下調べをしていた過去の自分に感謝だ。