朝食を食った後、荷物を取りに一度部屋に戻った。
 その時だった。

『朝日、これは走馬灯じゃないよ?』
「っ!誰だ!」
『しー…!僕の声は君にしか聞こえてないから。僕は何だろうね?君に任せるよ。いつか分かるから。』

 時計の秒針は動いている。何が起こってるか、分からない。

『もう一度言うよ?これは走馬灯じゃない。僕が君を過去に戻したのさ。理由も後々わかるよ。とにかく、上手くやるんだ。分かったかな、暁朝日くん?』

 走馬灯じゃない?現実なのか?上手くやるって…

『下手したら、何度でも過去に戻すから。じゃあね。』
「おい!っ…!」

 何だよあいつ…でも、感謝すべきか。要は、やり直せるということなのだから。