俺らの高校…………俺の母校の中学校………行きつけの喫茶店…………彼岸花の綺麗な公園……………最後には、どこかわからない橋の上に一人、俺は立っていた……
 もう一歩と足を出すと、下は…………海だった。

(夜空……………ごめん………)

 この世には彼岸花のような「諦め」が必要だった。