ねえ、傷を癒やそうとしないで。

青春・恋愛

蜃気羊/著
ねえ、傷を癒やそうとしないで。
作品番号
1690052
最終更新
2023/02/11
総文字数
4,303
ページ数
2ページ
ステータス
完結
いいね数
7
ランクイン履歴

青春・恋愛29位(2023/02/16)

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青春・恋愛29位(2023/02/16)

問題はすべて、些細なことだって、昔、おじさんに言われた。
おじさんはその3年後にマイコプラズマ肺炎をこじせて死んだ。
無理をしすぎたらしい。
だから、おじさんが言っていたことはおじさんの身をもって、
嘘であるという証明がなされたと私はそのとき、思った。

菜七子よ。強く生きれ。と、高校生になってから余計に思うようになった。
だけど、それは自分自身にかせて自爆する呪いでもあり、時限爆弾なのかもしれない――。

いじめにあい、学校に行けなくなった菜七子。
いつものように学校に行くふりをして、
時間を潰した帰り道、同じクラスの一軍男子、芦沢とばったり会い、
いきなり手を繋がれて、海へ行くことになる――。



癒えない傷をそっと溶かす話。

※表紙イラスト/ノーコピーライトガール様(https://fromtheasia.com/illustration/nocopyrightgirl)



☆☆☆『君の告白を破り捨てたい』が書籍化されます☆☆☆

短編小説『君の告白を破り捨てたい』
https://novema.jp/book/n1683975
プロフィールの作品一覧からでもご覧いただけます。

以下の単行本短編集に収録されます。
もしよろしければ、ぜひお手に取ってみていただけると嬉しいです。


2023年3月発売予定

『すれ違う切ない恋の超短編集』
櫻いいよ、小桜菜々、永良サチ、雨、Sytry、紀本 明、冨山亜里紗、橘 七都、金犀、月ヶ瀬 杏、蜃気羊、梶ゆいな/著
楽曲コラボコンテストから生まれた、男女二視点の泣ける恋の超短編


○内容○

「ずっと一緒にいよう」

君がそう言ったから、私はそのまま、静かにうんと頷いた。

その約束は永遠かと思った。

高校生なのに、
君はセブンスターを口に咥えて、
安い愛について語ってくれたね。

雪が降る中、
二人でビルの階段の踊り場で話すのは
冷たいけど、嫌いじゃなかった。

一時の人生で少しだけ君と気が合った話。

主人公、優璃(ゆり)と頼太(らいた)の2視点で進む物語として1万文字を加筆して、バージョンアップしました。

頼太の視点が増えたことで、切ない真実と二人のすれ違った理由が明かされます。

ノベマ!で公開している作品は優璃視点で進む物語になっています。
 

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