人間とあやかしが共存する現代。
あやかしの容姿は美麗で人間とは比べ物にならないほど経済力があった。そんなあやかしは人間からは神のように扱われていた。
そしてときにあやかしは人間の中から伴侶となる者を選ぶ。しかし人間ならば誰でもいいというわけではなかった。人間が自分からあやかしに結婚を申し込むことはできずあやかしに選ばれた人間のみが伴侶となり溺愛されるのだ。
あやかし同士で結婚することは余程のことがないかぎりありえなかった。あやかしが25歳までに花嫁となる伴侶を見つけなければ同じくらいの能力を持つ者から花嫁となる婚約者が決められた。
だからあやかしの頂点・鬼崎門家、No.2の斎龍寺家の花嫁となれた人間は幸せ者だと言われていた。