そして、2年、3年では全国大会優勝までして、高校を卒業する時、私はバレーチームからスカウトが来た。とっても嬉しいことだ。でも、ここまで私を支えてくれたのは晶だから、晶と一緒にいたいな。晶からは『スカウトなんてすごいよ。絶対入りな』
と言われてしまったからな。どうしよう。晶みたいなマネージャーがいたらいいんだけど。ん?マネージャー?そうだ。晶を私専属のマネージャーにすれば一緒にいられる。よしいこう。
「監督、お願いします。私、晶がいるから頑張れたんです。なので、」
「あぁ、晶くんか、その話はもう聞いてるよ。」
え?
「新山さんだよ。きみのお父さん。」
「本当ですか。わかりました、ありがとうございます!」
「ああ、このチームの一員としてこれから頑張ってくれ!」
「はい!」
そうすると私は一目散に晶の家は走って行った。
「晶!こらからもよろしく。」
晶は恥ずかしそうに言った。
「このあとひま?ちょっと行きたいところがあるんだけど。」
晶からなんて珍しいな。
「いいよ!どこにいくの?」
「ひみつ!さあ、車乗って。」
「わかった。」
着いた先はパパとママが行った結婚式場だった。なんで、ここに。
「ふー。紗織ちゃん僕と結婚してください。お付き合いを飛ばしてしてすみません。でも、やるなら今しかないと思ったから。」
そう言って晶は指輪を出した。私の答えはもちろん決まっている。
「はい!末永くよろしくお願いします!」
その日は考えることもできないくらい嬉し涙を流しまくった。
後日、晶が結婚の挨拶をしに私の家まで来た。
「晶、紗織を傷つけたら許さないからな。」
「そうよ、晶くん別れたりしないでね。」
「ちょっと待って、晶はそんなことしない。」
「はい、そうですよ、そんなことするわけないじゃないですか。ほんと2人とも紗織ちゃんのこと好きですね。」
「まって、なんか3人仲良くない?知り合いだったの?私と幼馴染ってだけでそこまで話したことないよね?」
「あー、そっか、紗織には言ってなかったか。晶のお父さんとお母さんは俺たちと親友なんだ。だから仲がいいんだ。で、中学生ぐらいの時に晶が紗織のこと好きって気づいてプロポーズするなら、高校を卒業して進路が決まってから式場の前でなって言ったら本当にそうした。」
「そ、そうなんだ。」
なんだか、聞いてこっちが照れてくる。
「あとはあれじゃない?紗織の監視」
「監視ってなに?私、監視されてたの?」
「ちがう。紗織が中学のことで悩んでて高校にもかという奴がいたから何かあったら報告するように言っていたんだ。あとは力を隠してねって。」
「そう言うことか。じゃあ田中先生と話してたのも?」
「やっぱり、気づいていたか。そうだよ。」
「納得した!」
「ごめんね、隠してて。」
「いや、いいよ。そこまで心配してくれてたの嬉しいから。」
「あつあつだなぁ〜。」
うるさい!
それから、私は日本代表にまで選ばれた。そして、私と晶で新しい家族を作った。本当にこの未来は晶がいなかったら生まれなかった。本当にありがとう。

少しだけ息がしやすくなった気がした。