♢♢♢♢♢
ランドールが、秘書イーサンを従え、ソフィアを連れて、王たちの元にやって来た。
『ソフィアをお探しだそうで、お連れしました。』
『ランドールがどうしてソフィアを連れて来たんだ?』
『偶然、控え室にいるソフィアを見つけまして…、花嫁だと気づいたので、話をしておりました。』
『花嫁だと‼︎では、ソフィアは、龍の巫女だと申すのか?』
『はい。間違いなく。』
『そうか……。ランドールがそう申すなら間違いはないだろうが、私には、神力はわからぬから、まず確かめる方が早いな。
ソフィアよ。早速で悪いが、ソフィアの魔力判定がしたい。祭壇にある水晶に触れて貰えぬか?』
『はい。わかりました。』
そう言って立ち上がり、祭壇に向かう。
水晶の前まて来ると立ち止まる。
ずっと、魔力なしの役立たずと言われ続けてそうだと信じてきたソフィア。
それなのに、ハルもランドールも神力があると言う。
どちらが本当か混乱してわからない中、この水晶に触れてしまったら、真実がわかると思うと強い緊張が走る。
『大丈夫だよ。ソフィア、僕がついてる。なんならピカピカ色んな色を光らせてあげてもいいよ。』
とちゃめっ気たっぷりにウィンクする。
そのハルの姿に自然と力が抜ける。
フゥ〜っと息を吐いて、水晶に手をかざすと、透明、赤、水色、緑、茶の色が、水晶から溢れた。
『これは…、凄い。全色とは…。はじめて目にしました。龍巫女様で間違いないかと思います。』
司祭が興奮気味に声を上げた。
『そうか。色々、聞きたいことがある。こちらに来てくれぬか。ソフィアよ。』
『はい。』
ランドールの隣に戻ると、
『ねっ。言った通り神力がちゃんとあったでしょ。』
と言って、微笑む。
『ずっと魔力なしの役立たずだと言われて…、その通りだと思っていたので、なんだか信じられませんが…。
でも、水晶は、確かに光りました…。
だけど、それが神力だとなぜわかるのですか?』
『正確には、魔力か神力かは、水晶では分かりません。わかるのは、力の属性だけです。
魔力も、神力も、同じ属性なら同じ色に光りますから。』
司祭が順に
説明してくれる。
『魔力持ちは、魔力のある者は、わかります。水晶が反応して、その者から魔力を感じなければ、それは神力ということになります。消去法ですね。
でも、こちらには、神力を感じとれる龍神族のランドール様とイーサン様、龍巫女のアンナ様がいらっしゃいますから、確認が取れます。』
『3人とも、どう感じるか申してみよ。』
『ソフィアからは、神力を感じます。』
『はい。私も、ソフィア様からは、神力を感じます。』
『わたくしもです。それに、この神力は先ほどのネックレスにたまった神力と同じです。』
『そうか。ソフィアよ。このネックレスに見覚えがあるか?』
そう言って、王が、ネックレスをかざして見せる。
『それは、私のネックレスです。アリシアが返してくれたんですか?』
『…返す?とは…、ソフィアがアリシアにあげたものではないのか?』
『…………えっと…』
ハルがランドールだけに聞こえるように、聖女の3人や護衛騎士に下がって貰うよう王に上手く言ってくれと念を送る。
『ノア王、ここからは、龍に纏わる話になります。聖女様方や護衛の者には、席を外して頂きたいと思いますが…。』
『そうだな。聖女たちよ。此度は長く時間を取ったな。もう良い。下がれ。誰か送ってやるように、残りの騎士は外で待機せよ。』
『はい。かしこまりました。』
聖女たちは、其々、一礼すると、足早に席を外して出ていく。
騎士たちも指示に従って出ていく。
ランドールが、秘書イーサンを従え、ソフィアを連れて、王たちの元にやって来た。
『ソフィアをお探しだそうで、お連れしました。』
『ランドールがどうしてソフィアを連れて来たんだ?』
『偶然、控え室にいるソフィアを見つけまして…、花嫁だと気づいたので、話をしておりました。』
『花嫁だと‼︎では、ソフィアは、龍の巫女だと申すのか?』
『はい。間違いなく。』
『そうか……。ランドールがそう申すなら間違いはないだろうが、私には、神力はわからぬから、まず確かめる方が早いな。
ソフィアよ。早速で悪いが、ソフィアの魔力判定がしたい。祭壇にある水晶に触れて貰えぬか?』
『はい。わかりました。』
そう言って立ち上がり、祭壇に向かう。
水晶の前まて来ると立ち止まる。
ずっと、魔力なしの役立たずと言われ続けてそうだと信じてきたソフィア。
それなのに、ハルもランドールも神力があると言う。
どちらが本当か混乱してわからない中、この水晶に触れてしまったら、真実がわかると思うと強い緊張が走る。
『大丈夫だよ。ソフィア、僕がついてる。なんならピカピカ色んな色を光らせてあげてもいいよ。』
とちゃめっ気たっぷりにウィンクする。
そのハルの姿に自然と力が抜ける。
フゥ〜っと息を吐いて、水晶に手をかざすと、透明、赤、水色、緑、茶の色が、水晶から溢れた。
『これは…、凄い。全色とは…。はじめて目にしました。龍巫女様で間違いないかと思います。』
司祭が興奮気味に声を上げた。
『そうか。色々、聞きたいことがある。こちらに来てくれぬか。ソフィアよ。』
『はい。』
ランドールの隣に戻ると、
『ねっ。言った通り神力がちゃんとあったでしょ。』
と言って、微笑む。
『ずっと魔力なしの役立たずだと言われて…、その通りだと思っていたので、なんだか信じられませんが…。
でも、水晶は、確かに光りました…。
だけど、それが神力だとなぜわかるのですか?』
『正確には、魔力か神力かは、水晶では分かりません。わかるのは、力の属性だけです。
魔力も、神力も、同じ属性なら同じ色に光りますから。』
司祭が順に
説明してくれる。
『魔力持ちは、魔力のある者は、わかります。水晶が反応して、その者から魔力を感じなければ、それは神力ということになります。消去法ですね。
でも、こちらには、神力を感じとれる龍神族のランドール様とイーサン様、龍巫女のアンナ様がいらっしゃいますから、確認が取れます。』
『3人とも、どう感じるか申してみよ。』
『ソフィアからは、神力を感じます。』
『はい。私も、ソフィア様からは、神力を感じます。』
『わたくしもです。それに、この神力は先ほどのネックレスにたまった神力と同じです。』
『そうか。ソフィアよ。このネックレスに見覚えがあるか?』
そう言って、王が、ネックレスをかざして見せる。
『それは、私のネックレスです。アリシアが返してくれたんですか?』
『…返す?とは…、ソフィアがアリシアにあげたものではないのか?』
『…………えっと…』
ハルがランドールだけに聞こえるように、聖女の3人や護衛騎士に下がって貰うよう王に上手く言ってくれと念を送る。
『ノア王、ここからは、龍に纏わる話になります。聖女様方や護衛の者には、席を外して頂きたいと思いますが…。』
『そうだな。聖女たちよ。此度は長く時間を取ったな。もう良い。下がれ。誰か送ってやるように、残りの騎士は外で待機せよ。』
『はい。かしこまりました。』
聖女たちは、其々、一礼すると、足早に席を外して出ていく。
騎士たちも指示に従って出ていく。