♢♢♢♢♢
『どれも凄く美味しいね。特にこのスープは、コクがあって凄く美味しいよ。』
『そのスープはみんな好きなんです。ランディ様も、気に入って下さったなら、嬉しいです。』
ランディ様と一緒に、家に帰って来たら、昨日、騎士たちがやってきて、
「アリシアの光の魔力に疑いが出たため使用人全員の聴取をする。」
とだけ言われて、其々、個別に色々、聴取を受けたそうで、かなり不安になっていた様です。
調査中なので詳しい事情を話さないこと、荷造りは見張り付きで、荷の確認が必要など色々、制約付きですが、家に居る見張りの騎士たちに、引っ越すための荷物を纏める許可を得られ、家の中に入りました。
そんな状況なので、皆の話を聞くことしかできませんでしたが、一通り話を聞いたら、皆、それなりに落ち着きを取り戻したので、昼食を作り、今、食べているところです。
(お義母様とアリシアの侍女たちは、余計に落ち着かなくって居ますが…。どうしようもないので、そのままそうっとしています。)
『このスープの味は、珍しいね。何で味付けしているの?』
『倭國の味噌という調味料です。』
『倭國‼︎珍しい物を使っているんだね。』
『そうですよね。お母様のご学友に倭國の方がいらして、その方の家に招かれた時に出された食事ですっかり倭國の料理にハマってしまったお母様は、倭國の調理人を探して雇って嫁いだ時にガパトーニ家に連れて来たんだそうです。この味噌はその調理人と毎年、一緒に作ってたので、今も、毎年、作っているんです。』
『自分で作っている調味料があるって言ってたね。作ってくれた料理は、今まで食べたことがない味だけど、倭國の調味料なのかな?』
『言われてみたら、そうですね。』
『全部、ソフィアが作っているの?』
『いえ。全部は作れません。先程話したお母様のご学友が、商人をしていますので、作れないものは、そちらから買っています。』
『その倭國の調味料というのを、辺境地に持っていけば、この料理は食べられるのかい?』
『料理をしても構わなければ。』
『ソフィアは料理がしたいかい?』
『はい。』
思わず、喰い気味で返事をしてしまいましたら、プッと吹き出して、楽しそうにランディ様が笑っています。
『ごめん。いい返事だと思って。ソフィアが料理をしたいなら、僕は大歓迎だよ。こんなに美味しいものが食べられるんだから。作れない調味料は、向こうで、頼もう。その商人を後で教えてね。』
『調味料も作っていいんですか?』
『ん?作らないと食べられないでしょ。作るのが面倒なら、その商人から仕入れるよ。』
『面倒じゃないです。作りたいです。』
『ならそれで決まりだね。向こうに行って、やることができたね。
あっ、でも、一人で頑張ったらダメだよ。使用人たちに教えて手伝って貰ってね。』
『手伝って下さるでしょうか?』
『大丈夫。心配いらないよ。』
『そう言って下さると安心します。』
『倭國の調理人は、今は居ないの?』
『…大吉、…倭國の調理人は、東 大吉って言うのですが…、お母様の所縁の者だと知ったお義理様が、辞めさせてしまったんです。』
『今はどうしているの?』
『わからないです。』
『そうか…。』
『食事が、済んだら、ソフィアは持っていく荷物をまとめて。僕は、何か進展があったかも知れないし、見張りの騎士たちに、話を聞くよ。』
『わかりました。何かわかったら、後で教えて下さい。』
『もちろんだよ。』
『どれも凄く美味しいね。特にこのスープは、コクがあって凄く美味しいよ。』
『そのスープはみんな好きなんです。ランディ様も、気に入って下さったなら、嬉しいです。』
ランディ様と一緒に、家に帰って来たら、昨日、騎士たちがやってきて、
「アリシアの光の魔力に疑いが出たため使用人全員の聴取をする。」
とだけ言われて、其々、個別に色々、聴取を受けたそうで、かなり不安になっていた様です。
調査中なので詳しい事情を話さないこと、荷造りは見張り付きで、荷の確認が必要など色々、制約付きですが、家に居る見張りの騎士たちに、引っ越すための荷物を纏める許可を得られ、家の中に入りました。
そんな状況なので、皆の話を聞くことしかできませんでしたが、一通り話を聞いたら、皆、それなりに落ち着きを取り戻したので、昼食を作り、今、食べているところです。
(お義母様とアリシアの侍女たちは、余計に落ち着かなくって居ますが…。どうしようもないので、そのままそうっとしています。)
『このスープの味は、珍しいね。何で味付けしているの?』
『倭國の味噌という調味料です。』
『倭國‼︎珍しい物を使っているんだね。』
『そうですよね。お母様のご学友に倭國の方がいらして、その方の家に招かれた時に出された食事ですっかり倭國の料理にハマってしまったお母様は、倭國の調理人を探して雇って嫁いだ時にガパトーニ家に連れて来たんだそうです。この味噌はその調理人と毎年、一緒に作ってたので、今も、毎年、作っているんです。』
『自分で作っている調味料があるって言ってたね。作ってくれた料理は、今まで食べたことがない味だけど、倭國の調味料なのかな?』
『言われてみたら、そうですね。』
『全部、ソフィアが作っているの?』
『いえ。全部は作れません。先程話したお母様のご学友が、商人をしていますので、作れないものは、そちらから買っています。』
『その倭國の調味料というのを、辺境地に持っていけば、この料理は食べられるのかい?』
『料理をしても構わなければ。』
『ソフィアは料理がしたいかい?』
『はい。』
思わず、喰い気味で返事をしてしまいましたら、プッと吹き出して、楽しそうにランディ様が笑っています。
『ごめん。いい返事だと思って。ソフィアが料理をしたいなら、僕は大歓迎だよ。こんなに美味しいものが食べられるんだから。作れない調味料は、向こうで、頼もう。その商人を後で教えてね。』
『調味料も作っていいんですか?』
『ん?作らないと食べられないでしょ。作るのが面倒なら、その商人から仕入れるよ。』
『面倒じゃないです。作りたいです。』
『ならそれで決まりだね。向こうに行って、やることができたね。
あっ、でも、一人で頑張ったらダメだよ。使用人たちに教えて手伝って貰ってね。』
『手伝って下さるでしょうか?』
『大丈夫。心配いらないよ。』
『そう言って下さると安心します。』
『倭國の調理人は、今は居ないの?』
『…大吉、…倭國の調理人は、東 大吉って言うのですが…、お母様の所縁の者だと知ったお義理様が、辞めさせてしまったんです。』
『今はどうしているの?』
『わからないです。』
『そうか…。』
『食事が、済んだら、ソフィアは持っていく荷物をまとめて。僕は、何か進展があったかも知れないし、見張りの騎士たちに、話を聞くよ。』
『わかりました。何かわかったら、後で教えて下さい。』
『もちろんだよ。』