【その願い。叶えて差し上げましょう。】
う〜ん、誰?
【はじめまして、山下ゆりさん。】
えっと?はじめまして
【ふふ、そんなにかしこまらないで頂戴。私はただあなたの願いを叶えるだけです。】
さっきから、「願い」って言ってますけど「願い」ってなんですか?
【あら?あなた死ぬ直前に願ったじゃない。「来世こそは幸せになりたいな。できればイケメンに囲まれて。」って。】
ええっ!そ、それは願いっていうか独り言っていうか…。ちょっと恥ずかしいです。
【それなら他の子にしようかしら〜?】
っていうか、叶えるって言ってましたけど、そんなに簡単に叶えちゃっていいんですか?
【いいえ。皆さんにこのような機会を与えているわけではありません。あなたは抽選に当たったんですよ!】
抽選?
【死ぬ直前に強い願いをした人たちの中で一人、願いを叶える人を決めよう、と神たちの中で決めたのです。】
ガチ!?それであたったのが私ってこと?
強運じゃん!!
【はい。ということであなたはわたくしたちの実験台になってもらいます。】
は~い!…って、ええ!?いま、「実験台」って言葉が聞こえた気がするんですけど。
【あら?説明していなかったかしら?強い願いをかなえてあげたらどうなるのか、神様たちで観察するのです。」
か…ん、さつ?
ええっ!?