転生後は自分で決める⁉ 最強令嬢はイケメンやもふもふに囲まれて幸せです!

「おい山下!昨日頼んだ書類提出されてないぞ!」
あ?こちとら昨日から寝てませんが!
まあいったって意味ないけど。
「すみません!今日中に提出します!」
あ~あ、なんで私こんな会社に就職しちゃったんだろ。
塁様が怒っているときは厳しくも愛がこもってるから喜ぶんだけど、クソじじいが起こったところでお腹の肉がたぷんたぷん揺れてきもいだけだしキモい。
あ~、昨日は「ラニルノ」やってないから精神的にきついわ~。
よしっ!だからこそ今日は10時以内に帰って私の塁様たちに会いに行くぞ~!

・・・私って寂しいわ。
あ~終わった~!11時になっちゃけど今からでも乙女ゲームやろ!
「ふんふふ~ん♪」
歌っちゃうもんね。
『キキーッ!!』
ん?

思った時には地面にたたきつけられていた。

え?なに、目の前に車あるけど。
え?私…死んだの?
あ~あ、「ラニルノ」完全攻略してないのに。
死ぬことが分かってたらあんなクソ会社やめてやったのに。
考えれば考えるほど未練が出てくる。
・・・人は死んだら転生するって聞いたことあるけど、来世こそは幸せになりたいな。できればイケメンに囲まれて。




【その願い。叶えて差し上げましょう。】

う〜ん、誰?

【はじめまして、山下ゆりさん。】

えっと?はじめまして

【ふふ、そんなにかしこまらないで頂戴。私はただあなたの願いを叶えるだけです。】

さっきから、「願い」って言ってますけど「願い」ってなんですか?

【あら?あなた死ぬ直前に願ったじゃない。「来世こそは幸せになりたいな。できればイケメンに囲まれて。」って。】

ええっ!そ、それは願いっていうか独り言っていうか…。ちょっと恥ずかしいです。

【それなら他の子にしようかしら〜?】

っていうか、叶えるって言ってましたけど、そんなに簡単に叶えちゃっていいんですか?

【いいえ。皆さんにこのような機会を与えているわけではありません。あなたは抽選に当たったんですよ!】

抽選?

【死ぬ直前に強い願いをした人たちの中で一人、願いを叶える人を決めよう、と神たちの中で決めたのです。】

ガチ!?それであたったのが私ってこと?
強運じゃん!!

【はい。ということであなたはわたくしたちの実験台になってもらいます。】

は~い!…って、ええ!?いま、「実験台」って言葉が聞こえた気がするんですけど。

【あら?説明していなかったかしら?強い願いをかなえてあげたらどうなるのか、神様たちで観察するのです。」

か…ん、さつ?

ええっ!?

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