って。

 おかしい、それは。


 定期的にしている、『白龍』の人たちと勝負を。

 それなら。
 連れ去る、私のことを。
 そんな必要はないと思う。


「思うんだ、負ける(その)たびに。
 次こそは絶対に勝つ‼ 『白龍』に、って」


 残る、疑問が。


「そう思いながら
 申し込んだんだ、いつものように
『白龍』に勝負を」


 それなら、どうして……?


「そうしたら断られた」


 そういうことだったんだ。


「今までそんなことなかったからビックリしてさ」


 なるほど。


「それからも何回か申し込んだけど、
 全く相手にされなかった」


 なんでだろう。


「『白龍』の心境の変化、
 その理由がどうしてもわからない」


 どんな理由があるのだろう。


「そう思っていたとき、
 見かけたんだ」


 何を?