「それにしても、
 これからどうするんだよ」


 龍輝くんの説明。

 それを全て聞き終えた、桐生くんと諏藤(すどう)くんと平岡くん。


「元に戻ることができても、
 また入れ替わってしまうかもしれないんだよな」


 桐生くんの言う通り。


 だから。
 憂鬱になってしまう、そのことを考えると。


「今は龍輝の部屋(ここ)だからいいけど、
 他の場所の場合、困るよな」


 うん。

 かなり困る。


「スマホで連絡を取り合っても
 限界があるからな」


 今は。
 一緒にいる、龍輝くんと。

 だから心強いし行動も取りやすい。


 だけど。
 私一人だけでは。
 無理、絶対に。
 落ち着いて行動することなんて。


「それから、
 まだわかってないんだろ?
 入れ替わりと戻るタイミング」


 本当に困る。
 わからないままでは。


「初めてのときは眠っている間。
 今回は眠っていないとき」


 どうして違うのだろう。


タイミング(それ)がわからないとなると、
 かなり厄介なことにならないか」


「聖夜の言う通り、
 厄介だろうな」


 頷いている、龍輝くんも。
 桐生くんの言葉に。


「タイミングを知ることができればいいけど、
 知ること(それ)ができなかったときは、
 対策もしなければいけない」