「だけど先生たちは、
 ものすごく驚いてたよね」

「先生たちにとっては、
 向陽(ひなた)さんは校内ダントツの優等生だから」

「まぁ、確かに
 先生たちが驚くのも無理はないよね。
 昨日の向陽さん、
 本当に別人のようだったから」


 確かに。
 覚えていない、全く。
 昨日のこと。

 まるで記憶喪失かのように。