「まずは」


 公園に着き。
 座っている、ベンチに。


「ありがとう、俺の話を聞くことに付き合ってくれて」


「うん」


 知らない人に声をかけられた恐怖。

 それよりも。
 勝ったから、話の内容を知りたいという気持ちが。


「それじゃあ、
 さっそく本題に入る」


 いよいよ。
 始まる、神賀くんの話が。