『僕の家族、彼女の家族、
それぞれの家の都合で
僕と彼女は一緒になることができなくなってしまった』
『私たちが過ごしてきた時代は
自分たちの意思で共にする相手を選ぶことが難しかったの』
『僕と彼女は、ものすごく悩んだ。
できるものなら、ずっと一緒にいたい。
……だけど、
心のどこかではわかっていた。
僕と彼女が共に生きていくことは難しい、と』
『その現実は、ものすごく辛くて苦しくて悲しい。
だけど、そんな気持ちを必死に抑えて
私と彼は願い誓った。
必ず同じ時代に生まれ変わり、
そのときは一緒になろう、と』
『それを誓い合ったのも海辺なんだ。
海辺は僕と彼女にとって
いろいろな想いが込められた場所』
『そして強い想いを秘めて
彼と離れ離れになったのが、
今の茉蕗ちゃんと龍輝くんと同じ年齢なの』



