咲花が口籠っていると、「ああもう! じれったいわね! もっとはっきり喋りなさいよ! あんたはわたしの為に一生懸命働いてくれた! なら今度はわたしの番でしょ! だから、わたしは、わたしはね……! あなたの為になることをしたいの!」
それを聞くと、咲花は目頭が熱くなった。しかしここで泣くわけにはいかない。咲花はグッと堪えるとプラハをギュッと抱きしめた。そして、そのまま唇を重ねる。しばらくキスをした後、二人は微笑み合うともう一度唇を重ねた。咲花は思った。自分の愛する女性は最高なのだと。だから、自分もそれに恥じないように生きていこうと心に誓った。
数日後、動画サイトの運営からメールが届いた。それは新しい企画の参加の承諾だった。咲花は迷わず参加のボタンを押した。それから動画サイトからの連絡が来るまでの間はいつも以上に動画の撮影や編集に力を入れるようになった。やがて新しい企画の詳細が届くと、咲花はプラハに相談することにした。すると意外な事に、彼女も乗り気だというではないか。そこで咲花は動画の企画について相談する事にした。すると彼女はこんな事を言った。この機会に何か面白いことをしよう。プラハが言うのならばと、咲花は早速アイデアを出すことにした。すると、彼女はこう言った。わたしたちのチャンネルの売りは何? それはやはり自分達の動画の作り方にあるだろう。咲花は考えると答えた。すると彼女は満足気に笑った。咲花は思う。
「わたしってやっぱりプラハちゃんがいないと何も出来ないんだなぁ」
「今更何を言うのよ。当たり前でしょ?」
こうやって二人は共に支え合いながら生きていくのであった。
Fin. **あとがき** こんにちは!初めましての方ははじめまして、
「ぼくのかんがえたさいきょうのろぼっと」シリーズを読んで頂きありがとうございます。作者兼ロボット作家の八坂です。
本作は「もしも自分の作ったロボットが人間だったら」という前提で、様々なシチュエーションでお話を組み立ててみたものです。