そう、ドラゴンに騎乗するドラゴンライダーだ 彼らはドラゴンを駆って戦うプレイヤーだ。彼らの中には女性も少なくない。彼女たちが操るドラゴンの群れは壮観の一言だ。ワイバーン・ホライズンズと竜騎兵の戦いが始まった ワイバーンは空の王者だが、ドラゴンは陸の覇者だ 空中戦においてワイバーンは竜騎兵隊に太刀打ちできない。ワイバーンはブレス攻撃で応戦したが、竜騎兵はドラゴンの強固な鱗に守られているのである。ワイバーンの攻撃が通用しないのだ「諦めないの! あなたは私の誇りなんだから、私が絶対、守る!」「そうだ。我は最強を目指す身。貴様一人を道連れにして死ぬわけにはいかん」
アルバートはワイバーンの体によじ登ることに成功した。ワイバーンが苦し気に鳴いている しかしワイバーン・ホライズンズの巨体の所為で乗り越えられない。あと一手が届かない。
そこへ、新たな援軍が現れる「ワイバーン・ホライズンズ!」
竜騎兵隊の司令官だろうか
「私は第三部隊長エルドラド!」
「カルバートを返せ!」
「黙れ、カルバートはすでに死んだ」
「嘘をつくな!」
アルバートはワイバーンから飛び降りる。
カルバートを乗っ取ったカルバートは、自分の作ったワイバーンに負けて死んでしまったのか? カルバートの死は、本当に死なのか? カルバートは、本当に死んだのか? そんな事はどうでもいい。
今は、奴が残したワイバーンと闘うだけだ。奴に勝てるかどうかは分からない。
だが、奴に挑まねばならない理由が俺にはある! カルバートが残したゲームがワイバーン・ホライズンズを起動させる。そして、そのプログラムが暴走している、だとしたら奴を倒さなければ、俺たちは現実世界に帰れなくなるぞ! そして、俺は現実の世界で目を覚ました。夢から覚めた、と言った方がいいだろう。ここは仮想現実なんかじゃない、現実の世界だ! カルバートは夢を見ているのか? いや、違う、カルバートが意識を失ったのは事実だ。夢遊病ではない、誰かの手によって昏睡状態に追い込まれているに違いない。
しかし、誰が、どうやって、何のために? 奴を目覚めさせるために、この世界の敵を排除しなければならない! 俺は起き上がりベッドのそばに立てかけられたライフルを掴んだ。弾が入っていない事を確認して弾倉を抜き取りスライドストップをかけた 俺はライフルを手に病室を出る。
そして病院を出た後、駐車場に置いてあった車のトランクを開いた。中には大量の弾薬が入っている。俺はそれらを全て装備した
「まず、武器を手に入れよう」
病院前の路上でタクシーを捕まえると目的地を告げる「どこへ行けばいいんだ?」と聞かれたから「奴の研究所がある場所ならどこでも」と答えた。奴に奪われた物を取り戻すんだ 運転手に渡された端末から地図を表示させた。赤い点と青い点が重なっている。
これが、俺のターゲットの位置だ
「どうだい、見つかったかい」と聞く運転手の声は無視した。
今はまだ、奴の所在はわからない だが、見つけ出す。
この手で奴に引導を渡すまでは終わらない。絶対に終わらせるものか。
あいつを殺るのは俺だ 俺だ!!!! そして、俺はカルバートを追い詰めた
「見つけたぜ。覚悟しろよ」
奴の頭上に表示されている名前を見た。アルバートと同じID番号だ。
間違いない。こいつが奴だ。カルバートのアカウントを乗っ取っている奴だ。
カルバートはワイバーン・ホライズンズで急降下してくる そしてアルバートに向かって口を大きく開いた
「アルバート、危ねえ!」「アルバート!」「おっちゃん!」「逃げろ、逃げるんだ!!」
アルバートは迫り来る脅威を前にして動けなかった。ただ立ち尽くしていた。恐怖ではなく。何かを考える暇すらなかった。ただ、突然の事態に対処する事が出来なかっただけなのだ そして、アルバートを噛み砕く瞬間。それは唐突にやってきた。
空から黒い影が落ちてきた ワイバーン・ホライズンズが吹き飛んだ 黒い翼を広げたワイバーンが降り立つ。まるで天使のようだ カルバートがワイバーンを操っていたように。ワイバーンを操る何者かが居ても良い だが。カルバートを乗っ取りカルバートの体を自由に動かせる奴などいないはずだ いや、そう言えば、ひとり。心当たりがあった。アルバートはワイバーン・ホライズンズを操作していた人物を思い出す「おい、おまえは誰だ!?」
「オレは神。名はない」
「ふざけるな! おまえは何者だ!」
アルバートの怒声が闇をつんざかんばかり響き渡った
「我は破壊の権化、神。人よ。貴様らの創ったルールを書き換え、全てを壊す者。そして、全ての生命を破壊する者。我が望みは、ただ一つ。貴様に絶望を贈る事だ。さあ、踊れ、アルバート・フレイザー」
アルバートはワイバーンの体によじ登ることに成功した。ワイバーンが苦し気に鳴いている しかしワイバーン・ホライズンズの巨体の所為で乗り越えられない。あと一手が届かない。
そこへ、新たな援軍が現れる「ワイバーン・ホライズンズ!」
竜騎兵隊の司令官だろうか
「私は第三部隊長エルドラド!」
「カルバートを返せ!」
「黙れ、カルバートはすでに死んだ」
「嘘をつくな!」
アルバートはワイバーンから飛び降りる。
カルバートを乗っ取ったカルバートは、自分の作ったワイバーンに負けて死んでしまったのか? カルバートの死は、本当に死なのか? カルバートは、本当に死んだのか? そんな事はどうでもいい。
今は、奴が残したワイバーンと闘うだけだ。奴に勝てるかどうかは分からない。
だが、奴に挑まねばならない理由が俺にはある! カルバートが残したゲームがワイバーン・ホライズンズを起動させる。そして、そのプログラムが暴走している、だとしたら奴を倒さなければ、俺たちは現実世界に帰れなくなるぞ! そして、俺は現実の世界で目を覚ました。夢から覚めた、と言った方がいいだろう。ここは仮想現実なんかじゃない、現実の世界だ! カルバートは夢を見ているのか? いや、違う、カルバートが意識を失ったのは事実だ。夢遊病ではない、誰かの手によって昏睡状態に追い込まれているに違いない。
しかし、誰が、どうやって、何のために? 奴を目覚めさせるために、この世界の敵を排除しなければならない! 俺は起き上がりベッドのそばに立てかけられたライフルを掴んだ。弾が入っていない事を確認して弾倉を抜き取りスライドストップをかけた 俺はライフルを手に病室を出る。
そして病院を出た後、駐車場に置いてあった車のトランクを開いた。中には大量の弾薬が入っている。俺はそれらを全て装備した
「まず、武器を手に入れよう」
病院前の路上でタクシーを捕まえると目的地を告げる「どこへ行けばいいんだ?」と聞かれたから「奴の研究所がある場所ならどこでも」と答えた。奴に奪われた物を取り戻すんだ 運転手に渡された端末から地図を表示させた。赤い点と青い点が重なっている。
これが、俺のターゲットの位置だ
「どうだい、見つかったかい」と聞く運転手の声は無視した。
今はまだ、奴の所在はわからない だが、見つけ出す。
この手で奴に引導を渡すまでは終わらない。絶対に終わらせるものか。
あいつを殺るのは俺だ 俺だ!!!! そして、俺はカルバートを追い詰めた
「見つけたぜ。覚悟しろよ」
奴の頭上に表示されている名前を見た。アルバートと同じID番号だ。
間違いない。こいつが奴だ。カルバートのアカウントを乗っ取っている奴だ。
カルバートはワイバーン・ホライズンズで急降下してくる そしてアルバートに向かって口を大きく開いた
「アルバート、危ねえ!」「アルバート!」「おっちゃん!」「逃げろ、逃げるんだ!!」
アルバートは迫り来る脅威を前にして動けなかった。ただ立ち尽くしていた。恐怖ではなく。何かを考える暇すらなかった。ただ、突然の事態に対処する事が出来なかっただけなのだ そして、アルバートを噛み砕く瞬間。それは唐突にやってきた。
空から黒い影が落ちてきた ワイバーン・ホライズンズが吹き飛んだ 黒い翼を広げたワイバーンが降り立つ。まるで天使のようだ カルバートがワイバーンを操っていたように。ワイバーンを操る何者かが居ても良い だが。カルバートを乗っ取りカルバートの体を自由に動かせる奴などいないはずだ いや、そう言えば、ひとり。心当たりがあった。アルバートはワイバーン・ホライズンズを操作していた人物を思い出す「おい、おまえは誰だ!?」
「オレは神。名はない」
「ふざけるな! おまえは何者だ!」
アルバートの怒声が闇をつんざかんばかり響き渡った
「我は破壊の権化、神。人よ。貴様らの創ったルールを書き換え、全てを壊す者。そして、全ての生命を破壊する者。我が望みは、ただ一つ。貴様に絶望を贈る事だ。さあ、踊れ、アルバート・フレイザー」



