君と逃げられる僕でありたい


❅∗°⋆⁎ 。❀

君に会ったこともないけど

君と話したこともないけど

君の過去だって未来だって

知ったこっちゃないけど

君の人間性なんて

肯定も否定もできないけど

ねぇでも

君の痛みを知りたい

君の痛みに触れたい

変えられないから

変えてあげられないから

弱い僕と今だけ手を繋ごう

権利だとか

資格だとか

そんなことはどうでもいいよ

大丈夫だよ

一緒に泣いてしまおう







❅∗°⋆⁎ 。❀

なんで君は

目をふさいで

耳をふさいで

逃げてばかりいるの

弱くて汚い君だ

心から嫌になるよ

逃げ場のない行き止まりの路地に

追い込まれるたび

爆発しそうな不安に押しつぶされて

泣いてるだけ

もしも

アニメや小説の主人公なら

向き合って戦って

強くなっていくのだろう

もしもの未来が怖くて

正解が多すぎて

『正しい』がわからなくて

なにを信じたらいいのって

ずっと呻いては

うずくまって進めない

そんな僕らだ



❅∗°⋆⁎ 。❀

上手くできないたびに

きゅっと痛くなって

目が熱くなるんだ

できない自分が嫌で

でもそれ以上に

こんなことで傷つく自分が嫌だ

できないのなら前を向けばいい

前を向いて頑張ればいい

なのに僕は

小さなことで躓いてうずくまって

『前を向けない』なんて

きっと冗談だ

明日の朝になれば

時間に背中を押されて

またなんとなく生きていくのだろう

時間がたてば忘れる痛みなんて

いらないのにね

どこまでもいい加減な僕だ

ちゃんと生きれない毎日が

適当で弱い僕をつくってる

もう嫌になるの

なんでだろう

だめなのに
❅∗°⋆⁎ 。❀

青が綺麗だった

どこまでも透き通ってた

行き止まりのない空は

宇宙へと突き抜けていた

あんまりにも遠くてまっすぐな色が

遥か上空の彼方で

汚れたちっぽけな僕を見てた

ねえ正しいことがわからなくなって

自分のすべてが信じられないんだ

間違ってるの

まちがってるの

でもわかんないの

空が綺麗だった

あの青の中には

僕の知らない青があるのだろう

僕は信じられる”正しい"を知らなすぎた

なのに

誰かが言う”正しい"は知りすぎていた

一言で

”青”とだけ歌われてしまう空の青には

本当は

何色の青が重なっているのだろう
❅∗°⋆⁎ 。❀

死にたくなって

泣きたくなって

そんなことの繰り返しで

『全部君が悪いんでしょ』なんて

わかってるから

今は言わないで

一日なんて始まらなければいいのに

光が透き通っていくこの空が好きだ

冷たさすっと胸に降りてきて

踏み出そうとした一歩を止める

そんなに痛いはずないのに

急に全部がわからなくなる

泣きたくなる

淡い朝が揺れる

時間は僕を急かして

一瞬の刺すような痛みの形なんて

考える暇もない

空が綺麗なのに

雲か綺麗なのに

前ばかり見て急かされるように進むから

涙が零れないように

上を見上げたとき

空のあおさに泣いてしまうんだ

正しくなれない僕が悪いのだろう

だから傷つく資格などないのに

どうしようもなく

全てがわからなくなって

光を通したあおに

泣いてしまうんだ
❅∗°⋆⁎ 。❀

綺麗なものが

まだ綺麗であると信じていたかったの

いつまでも

この青を見ていたかったの

なんとなく

痛い

冷たい

泣きたい

なんで終われない

愛おしいと思い続けられないんだろう

出かかった言葉が

出ない歯がゆさも

届かない虚しさも

それでいいって

諦められないから

なのに

何もしないまま

未来を終わらせてしまうの

作品を評価しよう!

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作品のキーワード

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア