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君に会ったこともないけど
君と話したこともないけど
君の過去だって未来だって
知ったこっちゃないけど
君の人間性なんて
肯定も否定もできないけど
ねぇでも
君の痛みを知りたい
君の痛みに触れたい
変えられないから
変えてあげられないから
弱い僕と今だけ手を繋ごう
権利だとか
資格だとか
そんなことはどうでもいいよ
大丈夫だよ
一緒に泣いてしまおう
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なんで君は
目をふさいで
耳をふさいで
逃げてばかりいるの
弱くて汚い君だ
心から嫌になるよ
逃げ場のない行き止まりの路地に
追い込まれるたび
爆発しそうな不安に押しつぶされて
泣いてるだけ
もしも
アニメや小説の主人公なら
向き合って戦って
強くなっていくのだろう
もしもの未来が怖くて
正解が多すぎて
『正しい』がわからなくて
なにを信じたらいいのって
ずっと呻いては
うずくまって進めない
そんな僕らだ
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上手くできないたびに
きゅっと痛くなって
目が熱くなるんだ
できない自分が嫌で
でもそれ以上に
こんなことで傷つく自分が嫌だ
できないのなら前を向けばいい
前を向いて頑張ればいい
なのに僕は
小さなことで躓いてうずくまって
『前を向けない』なんて
きっと冗談だ
明日の朝になれば
時間に背中を押されて
またなんとなく生きていくのだろう
時間がたてば忘れる痛みなんて
いらないのにね
どこまでもいい加減な僕だ
ちゃんと生きれない毎日が
適当で弱い僕をつくってる
もう嫌になるの
なんでだろう
だめなのに
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青が綺麗だった
どこまでも透き通ってた
行き止まりのない空は
宇宙へと突き抜けていた
あんまりにも遠くてまっすぐな色が
遥か上空の彼方で
汚れたちっぽけな僕を見てた
ねえ正しいことがわからなくなって
自分のすべてが信じられないんだ
間違ってるの
まちがってるの
でもわかんないの
空が綺麗だった
あの青の中には
僕の知らない青があるのだろう
僕は信じられる”正しい"を知らなすぎた
なのに
誰かが言う”正しい"は知りすぎていた
一言で
”青”とだけ歌われてしまう空の青には
本当は
何色の青が重なっているのだろう
❅∗°⋆⁎ 。❀
死にたくなって
泣きたくなって
そんなことの繰り返しで
『全部君が悪いんでしょ』なんて
わかってるから
今は言わないで
一日なんて始まらなければいいのに
光が透き通っていくこの空が好きだ
冷たさすっと胸に降りてきて
踏み出そうとした一歩を止める
そんなに痛いはずないのに
急に全部がわからなくなる
泣きたくなる
淡い朝が揺れる
時間は僕を急かして
一瞬の刺すような痛みの形なんて
考える暇もない
空が綺麗なのに
雲か綺麗なのに
前ばかり見て急かされるように進むから
涙が零れないように
上を見上げたとき
空のあおさに泣いてしまうんだ
正しくなれない僕が悪いのだろう
だから傷つく資格などないのに
どうしようもなく
全てがわからなくなって
光を通したあおに
泣いてしまうんだ
❅∗°⋆⁎ 。❀
綺麗なものが
まだ綺麗であると信じていたかったの
いつまでも
この青を見ていたかったの
なんとなく
痛い
冷たい
泣きたい
なんで終われない
愛おしいと思い続けられないんだろう
出かかった言葉が
出ない歯がゆさも
届かない虚しさも
それでいいって
諦められないから
なのに
何もしないまま
未来を終わらせてしまうの