なでしこ隊。私が所属した隊。
兵隊さんの身のまわりをお世話する、とても名誉あるお仕事。
初めて兵隊さんとお会いする日、皆とても緊張していた。
「はっ、初めまして!本日より皆様のお世話をさせていただく、なでしこ隊です!」
緊張して声が裏返った。凄く恥ずかしかった。
あの後、皆お世話する兵隊さんのもとへ行く。
「初めまして!花野セツです!」
「よろしく、セツちゃん。俺は中町アキ。緊張しなくて大丈夫だよ」
ふわりと優しく微笑んだ中町さんは、落ち着いた声で私に声を掛けてくれた。
「ふふ、よろしくね」
其処からは目まぐるしく日々が過ぎていった。
大量に運ばれる汚れた軍服。
でも、其れは御国の為に一所懸命守って下さる、名誉ある汚れ。
アキさんや他の兵隊さんは訓練から帰って来られると、大盛りご飯を平気で平らげられた。
でも、其れ程訓練に体力を使い、未來の為に動いて下さっている。
特にアキさんの同期、勇平さんは食べっぷりが凄かった。大盛りご飯をお茶碗三回お代わり、なんて珍しくなかった。
「勇平は食べるよな。」
「そうか?」
「いや、まぁ、お腹空くのは分かるが…葉子ちゃんに引かれるぞ?」
勇平さんのお世話係は葉子ちゃん。
どうやら、葉子ちゃんに勇平さんは想いを寄せているみたい。
「ふふ、葉子ちゃん、食べっぷりが良い方は好きだと言ってましたよ?」
「えっ、本当か?!」
「はい。嘘吐いてどうするんですか?」
くすくすと笑いながら教えると、勇平さんは嬉しそうに顔を赤らめた。
「セツちゃん!ちょっと分からないことがあるから良いかな?」
「勿論だよ、葉子ちゃん!」
失礼しますね、とアキさん達に一言言って葉子ちゃんの所に向かった。
兵隊さんの身のまわりをお世話する、とても名誉あるお仕事。
初めて兵隊さんとお会いする日、皆とても緊張していた。
「はっ、初めまして!本日より皆様のお世話をさせていただく、なでしこ隊です!」
緊張して声が裏返った。凄く恥ずかしかった。
あの後、皆お世話する兵隊さんのもとへ行く。
「初めまして!花野セツです!」
「よろしく、セツちゃん。俺は中町アキ。緊張しなくて大丈夫だよ」
ふわりと優しく微笑んだ中町さんは、落ち着いた声で私に声を掛けてくれた。
「ふふ、よろしくね」
其処からは目まぐるしく日々が過ぎていった。
大量に運ばれる汚れた軍服。
でも、其れは御国の為に一所懸命守って下さる、名誉ある汚れ。
アキさんや他の兵隊さんは訓練から帰って来られると、大盛りご飯を平気で平らげられた。
でも、其れ程訓練に体力を使い、未來の為に動いて下さっている。
特にアキさんの同期、勇平さんは食べっぷりが凄かった。大盛りご飯をお茶碗三回お代わり、なんて珍しくなかった。
「勇平は食べるよな。」
「そうか?」
「いや、まぁ、お腹空くのは分かるが…葉子ちゃんに引かれるぞ?」
勇平さんのお世話係は葉子ちゃん。
どうやら、葉子ちゃんに勇平さんは想いを寄せているみたい。
「ふふ、葉子ちゃん、食べっぷりが良い方は好きだと言ってましたよ?」
「えっ、本当か?!」
「はい。嘘吐いてどうするんですか?」
くすくすと笑いながら教えると、勇平さんは嬉しそうに顔を赤らめた。
「セツちゃん!ちょっと分からないことがあるから良いかな?」
「勿論だよ、葉子ちゃん!」
失礼しますね、とアキさん達に一言言って葉子ちゃんの所に向かった。