「──っ!!」

 頬を伝う手は大きくて角ばっている。
 何度も何度も上下に往復しながら愛おしそうに撫でては、唇を使って遊ぶ。

「ニコラ……!」
「もう我慢できないよ。違う男とばかりいちゃついて……お仕置きが必要だね」


 違う男というのがシロだと認識したときには、すでにまた彼女の唇は塞がれていた──