すっかりシロの具合もよくなり、歩くだけでなく走ることもできるようになった。
魔獣だからなのか、動物とは違いあまり散歩などはしたがらないシロに、健康のためだからとリーズは散歩に連れ出そうとする。
「(リーズっ! わたしはそんな散歩なぞ行かなくてもよいっ!!)」
「ダメっ! 運動不足になっちゃうでしょ?!」
「(魔獣に運動不足って……)」
「ほらっ! 早くいくよっ!!」
「(まあ、良いか。もうそろそろと考えておったしな……)」
リーズに抱えられてそのまま森まで向かう──
ニコラに一人であまり森にはいかないようにと言われているため、リーズはシロと出会った森に週に三日ほど通って彼を散歩させていた。
もちろんシロは散歩なぞ……と呟きながらブラブラと歩いて回るだけ。
それでも森の奥を気にして匂いを嗅ぐ仕草を何度かして、あとはリーズの木の実採りを見守る。
「(リーズ、その木の実は人間にはちと毒がありすぎる)」
「え?! 食べられないの?!」
「(ああ、すぐに死ぬわけじゃないが、10個ほど食べれば命に関わるだろうな)」
魔獣だからなのか、動物とは違いあまり散歩などはしたがらないシロに、健康のためだからとリーズは散歩に連れ出そうとする。
「(リーズっ! わたしはそんな散歩なぞ行かなくてもよいっ!!)」
「ダメっ! 運動不足になっちゃうでしょ?!」
「(魔獣に運動不足って……)」
「ほらっ! 早くいくよっ!!」
「(まあ、良いか。もうそろそろと考えておったしな……)」
リーズに抱えられてそのまま森まで向かう──
ニコラに一人であまり森にはいかないようにと言われているため、リーズはシロと出会った森に週に三日ほど通って彼を散歩させていた。
もちろんシロは散歩なぞ……と呟きながらブラブラと歩いて回るだけ。
それでも森の奥を気にして匂いを嗅ぐ仕草を何度かして、あとはリーズの木の実採りを見守る。
「(リーズ、その木の実は人間にはちと毒がありすぎる)」
「え?! 食べられないの?!」
「(ああ、すぐに死ぬわけじゃないが、10個ほど食べれば命に関わるだろうな)」