リーズがキュラディア村で暮らすようになってから一ヶ月が過ぎようとしていた──

 村の暮らしにも段々と慣れてきた彼女は、何か村の役に立てないかという思いで村を歩き回ってみる。

(村で何か私ができること……いつもお野菜やお肉をもらってばかりだし……ん? あれって)

 リーズの視線の先にはいつも親切に野菜を届けてくれるお年寄りの女性がいたのだが、どうにも様子がおかしい。
 腰に手をあててとても顔を歪めており、しばらくするとそのまま土の上に座り込んでしまった。

「セリアおばあちゃん!!」