「いやあ~、さっきはびっくりしたよ。君が座って寝ているものだから」
「どうやら私は寝起きが悪い部類の人間のようでして……」
「ふふ、なんだか可愛いな」
「二コラ様はこんな醜態を見せる女を気味悪がるといいますか、その……嫌ではないのですか?」

 不安そうに朝食を食べていたフォークを置くと、俯きながら尋ねる。
 すると、二コラはテーブルに身を乗り出してリーズの頬に手を添えると、顎をくいとあげて目を合わせる。

「──っ!」

 綺麗な碧眼がリーズの青い目を捕らえた──