今日の授業はいつもより集中して受けれなかった。
お母さんにあんなことを言われて冷静を保てるような私ではない。
渚萌もいないのかな?
お母さんと一緒にどこいったんだろ?
「起立!ありがとうございました!」
「ありがとうございましたー!」
みんながワイワイ騒ぎながら帰っているのに私だけは違う空間にいるかのように静かだった。1人寂しく帰った。
家に着いてもやっぱり誰もいない。
明かりがついていなかった。
1人は寂しいから音凰のお家に泊まらせて貰おうかな。
プルルルルルプルルルルル
「はい。」
「音凰?」
「うん。そうだよ。どうしたの?時間に」
「えーっとね、家に帰っても誰もいなくて寂しいから音凰の家に泊まらせて欲しいんだけど」
「いいよ!おいで」
「ありがとう。今から行くね」

ピンポーン
ガチャ
「お疲れ様。遠いのによく来たね。」
「まぁ。いい運動になったよ」
「お邪魔します」
「はいよー」
久しぶりに来たような気がする。
懐かしいなー
昔はもっと遊びに来てたのにな
「部屋行っててー」
「わかったー」
ガチャ
相変わらず綺麗な部屋だなぁ
私がこの綺麗さに習いたいくらいだよ。シンプルな家具しか置いてないし。でもぬいぐるみもあって、ちょっと可愛らしい。