「そうですね、じゃないわよ!あなた達はいったい何をしているのよ?!」
何を怒っているんだろう、アリッサさんは?
「私にはエリアス君がワイルドボアを片手で防いで止めて、その隙にオルガさんが首を一刀両断にしたように見えたわ」
「えぇ、その通りです」
「『その通りです』じゃあ、ないわよ!普通は出来ないわ、あんなこと!!」
「そうなんです、さすがはオルガさんです。ワイルドボアを一刀で仕留めるなんて」
「ち、違うわよ!私の言っているのは…」
「まあ、まあ、アリッサさん。エリアスは、そういう奴なんだよ」
「どういう事よ、オルガさん」
「自分がやっていることが、凄いと言う認識が無いんだよ。なっ、エリアス」
「なんの、ことでしょうか?」
「ほら、これだよ」
「本当にそう思っているのエリアス君?あなた大丈夫??いったいどんなところで育ってきたの?常識は??」
「そんなに言わなくてもアリッサさん。エリアスが困っているから」
「でも…」
「いいかい、エリアス。君のやっていることは普通ではないことが多いんだ」
「えっ?例えばどんなことでしょうか?」
「私が代わりに言うわ、オルガさん。いいよく聞いてね。まず容量が多いマジック・バッグね。そんな容量のマジック・バッグは今まで聞いたことが無いわ」
「持っていても誰にも言わないから、知らないのでは?」
「そ、そうかもしれないわ。でもそれだけでも国宝級の値段が付くのよ」
「へ~?!!」
俺は驚いた。
売れるものなら売りたい。
でもスキルなので、売れないのが残念だと思った。
「う、売ることは出来ません」
「そうでしょうね、もし売ったら世の中が大混乱になるわよ」
「それから自分の望んだものが創れる創生魔法よ。そんな魔法は今まで聞いたことが無いわ」
「これも使えても、誰にも言わないだけなのでは?」
「そんなことは無いわ。使えば結果が残るもの。あの宮殿の様な屋敷のようにね」
明治時代の西洋館風が駄目だったのか?
バッキンガム宮殿クラスだと、デカいと思って止めたんだけど。
「でも材料が要ります。だから使いたくても、材料を調達する事が出来ない人なら使えませんから」
「それは、そうだけど。後は魔法が5属性も使えることね」
「えっ?!だって生活魔法ですよ。みんな使えるのでは?」
「ふぅ~~!!」
アリッサさんはため息をつき、オルガさんの方を見た。
するとオルガさんは、ね?みたいな顔をした。
2人でなんだよ?
「普通は3属性でも珍しく凄いのよ」
「へ?」
「魔法はね、生活魔法を鍛えて、攻撃魔法や回復系魔法が使えるようになるの。貴族は魔法を使えない子供は、よほどの才能が無い限り長男でも当主になれないわ。そして庶民でも魔法が使えれば、王宮に雇って貰えることがあるくらい貴重なのよ」
「でも…」
「貴族は『魔法を使えるのは私達だけ』、という特権階級意識が強いの。だから魔法が失わない様に貴族間は、魔法を使えるもの同士で婚姻したり、相手が居ないなら姉弟婚が多いのよ」
「そ、そんな…」
「それも5属性。しかも光魔法なんて、100年に1人の逸材よ」
「でもライトの魔法を使った魔道具はありますよね?」
「えぇ、あるわよ。だからその魔道具を作れる光魔法の持ち主は、今では国で5本指に入る大金持ちよ」
「えっ!じゃあ、俺も明日から作ろうかな?」
「そうね、でも日々、怯えて暮らすことになるわ」
「どういう事でしょうか?」
「能力が高ければ、お金を儲ければ儲かるほど、それを狙う人が出てくるのよ」
「??」
「ライトの魔道具は軍事的にも夜の走行で役に立つ。どの国でも喉から手が出るほど欲しいものなのよ」
ゴクッ。
俺は黙ってアリッサさんの話を聞いている。
「そして、その製作者を狙う者が多くなった。その人は大きな屋敷で警戒厳重な警備員に囲まれ、国からも管理され屋敷から一歩も出ることもなく暮らしているわ」
「まるで監禁ですね」
「そうね、人と違う力を持つという事はそういうことよ」
「こ、怖いですね。ブルブル…」
「1つだけでも大変な事なのに、それをあなたは3つも持っているのよ。わかる?」
「はあ、なんとなくは…」
「例えばあなたの魔法属性を狙う貴族に、目を付けられたらどうなると思うの?」
「いいえ、わかりません」
「まずは自分の娘を押し付けてくるわ」
「娘を押し付けてくる?」
「えぇ、そして毎日、毎晩あなたを求めてくるのよ」
「俺を求めてくる?」
「そうよ、あなたと子供をつくれば5属性の内1つでも、いいえうまくすれば3~4属性をもつ子供が産まれて来るかもしれないわ」
「なんか種馬みたいですね?」
「そうよ、ある意味、魔法能力を持つ子供をつくるための種馬よ。そしてあなたが持っていない属性をもつ娘となら更に、6~7属性の子供をつくれるかもしれないわ?贅沢はさせてもらえるかもしれないけど、たくさんの女性を与えられ毎日、毎晩頑張らないといけないのよ。どう?」
「す、凄いですね」
「アリッサさん、エリアス君にそんな言い方をしても、逆に喜ばすだけかもよ?」
「えっ?!オルガさん、どういうこと?」
何を怒っているんだろう、アリッサさんは?
「私にはエリアス君がワイルドボアを片手で防いで止めて、その隙にオルガさんが首を一刀両断にしたように見えたわ」
「えぇ、その通りです」
「『その通りです』じゃあ、ないわよ!普通は出来ないわ、あんなこと!!」
「そうなんです、さすがはオルガさんです。ワイルドボアを一刀で仕留めるなんて」
「ち、違うわよ!私の言っているのは…」
「まあ、まあ、アリッサさん。エリアスは、そういう奴なんだよ」
「どういう事よ、オルガさん」
「自分がやっていることが、凄いと言う認識が無いんだよ。なっ、エリアス」
「なんの、ことでしょうか?」
「ほら、これだよ」
「本当にそう思っているのエリアス君?あなた大丈夫??いったいどんなところで育ってきたの?常識は??」
「そんなに言わなくてもアリッサさん。エリアスが困っているから」
「でも…」
「いいかい、エリアス。君のやっていることは普通ではないことが多いんだ」
「えっ?例えばどんなことでしょうか?」
「私が代わりに言うわ、オルガさん。いいよく聞いてね。まず容量が多いマジック・バッグね。そんな容量のマジック・バッグは今まで聞いたことが無いわ」
「持っていても誰にも言わないから、知らないのでは?」
「そ、そうかもしれないわ。でもそれだけでも国宝級の値段が付くのよ」
「へ~?!!」
俺は驚いた。
売れるものなら売りたい。
でもスキルなので、売れないのが残念だと思った。
「う、売ることは出来ません」
「そうでしょうね、もし売ったら世の中が大混乱になるわよ」
「それから自分の望んだものが創れる創生魔法よ。そんな魔法は今まで聞いたことが無いわ」
「これも使えても、誰にも言わないだけなのでは?」
「そんなことは無いわ。使えば結果が残るもの。あの宮殿の様な屋敷のようにね」
明治時代の西洋館風が駄目だったのか?
バッキンガム宮殿クラスだと、デカいと思って止めたんだけど。
「でも材料が要ります。だから使いたくても、材料を調達する事が出来ない人なら使えませんから」
「それは、そうだけど。後は魔法が5属性も使えることね」
「えっ?!だって生活魔法ですよ。みんな使えるのでは?」
「ふぅ~~!!」
アリッサさんはため息をつき、オルガさんの方を見た。
するとオルガさんは、ね?みたいな顔をした。
2人でなんだよ?
「普通は3属性でも珍しく凄いのよ」
「へ?」
「魔法はね、生活魔法を鍛えて、攻撃魔法や回復系魔法が使えるようになるの。貴族は魔法を使えない子供は、よほどの才能が無い限り長男でも当主になれないわ。そして庶民でも魔法が使えれば、王宮に雇って貰えることがあるくらい貴重なのよ」
「でも…」
「貴族は『魔法を使えるのは私達だけ』、という特権階級意識が強いの。だから魔法が失わない様に貴族間は、魔法を使えるもの同士で婚姻したり、相手が居ないなら姉弟婚が多いのよ」
「そ、そんな…」
「それも5属性。しかも光魔法なんて、100年に1人の逸材よ」
「でもライトの魔法を使った魔道具はありますよね?」
「えぇ、あるわよ。だからその魔道具を作れる光魔法の持ち主は、今では国で5本指に入る大金持ちよ」
「えっ!じゃあ、俺も明日から作ろうかな?」
「そうね、でも日々、怯えて暮らすことになるわ」
「どういう事でしょうか?」
「能力が高ければ、お金を儲ければ儲かるほど、それを狙う人が出てくるのよ」
「??」
「ライトの魔道具は軍事的にも夜の走行で役に立つ。どの国でも喉から手が出るほど欲しいものなのよ」
ゴクッ。
俺は黙ってアリッサさんの話を聞いている。
「そして、その製作者を狙う者が多くなった。その人は大きな屋敷で警戒厳重な警備員に囲まれ、国からも管理され屋敷から一歩も出ることもなく暮らしているわ」
「まるで監禁ですね」
「そうね、人と違う力を持つという事はそういうことよ」
「こ、怖いですね。ブルブル…」
「1つだけでも大変な事なのに、それをあなたは3つも持っているのよ。わかる?」
「はあ、なんとなくは…」
「例えばあなたの魔法属性を狙う貴族に、目を付けられたらどうなると思うの?」
「いいえ、わかりません」
「まずは自分の娘を押し付けてくるわ」
「娘を押し付けてくる?」
「えぇ、そして毎日、毎晩あなたを求めてくるのよ」
「俺を求めてくる?」
「そうよ、あなたと子供をつくれば5属性の内1つでも、いいえうまくすれば3~4属性をもつ子供が産まれて来るかもしれないわ」
「なんか種馬みたいですね?」
「そうよ、ある意味、魔法能力を持つ子供をつくるための種馬よ。そしてあなたが持っていない属性をもつ娘となら更に、6~7属性の子供をつくれるかもしれないわ?贅沢はさせてもらえるかもしれないけど、たくさんの女性を与えられ毎日、毎晩頑張らないといけないのよ。どう?」
「す、凄いですね」
「アリッサさん、エリアス君にそんな言い方をしても、逆に喜ばすだけかもよ?」
「えっ?!オルガさん、どういうこと?」