「ようこそ、商業ギルドへ。本日はどのようなご用件でしょうか?」
赤髪の受付の女性が聞いてくる。
「ギルドに登録したいのですけど…」
「では、こちらに必要事項をお書きください」
そう言うと獣紙皮を差し出してきた。
あぁ、やっぱり紙ではなく獣紙皮なのね。
私の感覚では紙より獣紙皮の方が、高いと思うけど価値観の違いね。
名前:スズカ
種族:人族
年齢:17歳
性別:女
営業形態:店舗営業
名前は家名を付けると面倒なので、もうスズカでいいわ。
「スズカ様ですね、私はマーシャと申します」
「よろしくお願いいたします」
「では説明させて頂きます」
そう言いながら女性は説明を始める。
外商か、露店か、店舗型によって税率が違う。
組合費は店舗販売が一番高く月単位で1万円。
初月は組合費無料と登録料5,000円で良いみたい。
商業ギルドは塩、胡椒、織物や、お店で買い手が付かないものも、金額は安くなるけど買取ってもらえる。
現金がすぐほしいとか、売りさばけないならいいかも。
ネットスーパーで塩を購入して、ギルドに高く売ればお金になると言うことね。
でも目立ちそうだから今のままでいくしかないか。
「わっ?!」
「なんだ、この魔物は?!」
外が騒がしい。
あぁ、シルバーのことね。
冒険者ギルドでも初めての時は驚かれたな。
商業ギルドなら尚更、調教師なんていないから驚かれるのを忘れてた。
私は入り口に向かい声を出す。
「みなさん、安心してください。この子は私が使役している魔物です」
「な、なんだそうか」
「驚かすなよ」
シルバーを遠巻きにしながら商人達は商業ギルドに入って来る。
「スズカ様は調教師でもあるのですね」
マーシャさんが聞いてくる。
「はい、そうです」
「では、次回から魔物は連れて来ないようにして頂けないでしょうか。ギルドに来る人が怖がってしまいますから」
「わかりました、気を付けます」
そう言うと私は登録料を支払い、今度は冒険者ギルドに向かうことにした。
もう解体が終わった頃かしら。
「さあ、シルバー。これからお前のお肉を取りに行こうね」
『姉さん、お願いがあります!!』
「なあに、シルバー?」
『姉さん、実は肉と一緒に魔石も欲しいのです』
「魔石?そう言えば前に食べていたわね」
『そこそこ強い魔物の魔石を食べると進化が進むみたいです。もっと強くなって姉さんを守りたいので』
「まあ、嬉しいことを言ってくれるのね。でもそんな危険なことはしないから大丈夫よ。シルバーがほしいなら、今回のワイルドボアの魔石はもらっておきましょうか」
『ありがとうございます。姉さん!!』
そう言うとシルバーは光沢のある、鋼の様な白色の尻尾をフリフリ振って喜んだ。
赤髪の受付の女性が聞いてくる。
「ギルドに登録したいのですけど…」
「では、こちらに必要事項をお書きください」
そう言うと獣紙皮を差し出してきた。
あぁ、やっぱり紙ではなく獣紙皮なのね。
私の感覚では紙より獣紙皮の方が、高いと思うけど価値観の違いね。
名前:スズカ
種族:人族
年齢:17歳
性別:女
営業形態:店舗営業
名前は家名を付けると面倒なので、もうスズカでいいわ。
「スズカ様ですね、私はマーシャと申します」
「よろしくお願いいたします」
「では説明させて頂きます」
そう言いながら女性は説明を始める。
外商か、露店か、店舗型によって税率が違う。
組合費は店舗販売が一番高く月単位で1万円。
初月は組合費無料と登録料5,000円で良いみたい。
商業ギルドは塩、胡椒、織物や、お店で買い手が付かないものも、金額は安くなるけど買取ってもらえる。
現金がすぐほしいとか、売りさばけないならいいかも。
ネットスーパーで塩を購入して、ギルドに高く売ればお金になると言うことね。
でも目立ちそうだから今のままでいくしかないか。
「わっ?!」
「なんだ、この魔物は?!」
外が騒がしい。
あぁ、シルバーのことね。
冒険者ギルドでも初めての時は驚かれたな。
商業ギルドなら尚更、調教師なんていないから驚かれるのを忘れてた。
私は入り口に向かい声を出す。
「みなさん、安心してください。この子は私が使役している魔物です」
「な、なんだそうか」
「驚かすなよ」
シルバーを遠巻きにしながら商人達は商業ギルドに入って来る。
「スズカ様は調教師でもあるのですね」
マーシャさんが聞いてくる。
「はい、そうです」
「では、次回から魔物は連れて来ないようにして頂けないでしょうか。ギルドに来る人が怖がってしまいますから」
「わかりました、気を付けます」
そう言うと私は登録料を支払い、今度は冒険者ギルドに向かうことにした。
もう解体が終わった頃かしら。
「さあ、シルバー。これからお前のお肉を取りに行こうね」
『姉さん、お願いがあります!!』
「なあに、シルバー?」
『姉さん、実は肉と一緒に魔石も欲しいのです』
「魔石?そう言えば前に食べていたわね」
『そこそこ強い魔物の魔石を食べると進化が進むみたいです。もっと強くなって姉さんを守りたいので』
「まあ、嬉しいことを言ってくれるのね。でもそんな危険なことはしないから大丈夫よ。シルバーがほしいなら、今回のワイルドボアの魔石はもらっておきましょうか」
『ありがとうございます。姉さん!!』
そう言うとシルバーは光沢のある、鋼の様な白色の尻尾をフリフリ振って喜んだ。