私はシルバーを連れ王都の城門を出た。
外に出たからシルバーはリードも外し自由になって楽しそうだ。
道を歩いていても仕方がないので森の中に入って行く。
しばらく歩いているとキノコがたくさん生えていた。
これって食べられるのかしら?
キノコの知識なんて無いし困ったわ。
そうだ、良いことを思いついた。
私はキノコを採取しストレージに収納した。
そしてネットスーパーを立ち上げる。
なんと、その中に『買取り』機能があるのだ。
要らなくなった物や現物を引き取ってくれる。
しかもその際に詳細も分かるから助かるわ。
私は採取したキノコをどんどん、ストレージに収納していく。
ある程度、収納してから中を覗いてみる。
どれどれ…。
『ツキヨタケもどき』
嘔吐や下痢、腹痛などの中毒症状が現れる。買取額50円。
『ドクササコもどき』
激痛を伴いながら手足の先端が赤く腫れる。買取額60円。
『ニセクロハツもどき』
嘔吐や下痢などの症状が現れる死亡事例もある毒キノコ。買取額80円。
『スギヒラタケもどき』
脱力感やふらつき、急性脳症を起こし死に至ることがある。買取額100円。
ぶう~!!
これみんな毒キノコでしょう!!
しかも買取り可能で値段が付いている。
完全に毒殺用ね、きっと…。
いったいどこに売るのかしら?
私はキノコ採取を諦め薬草を捜す。
持ち帰らないと仕事をしたことにならないから。
でも資料で見た薬草は見当たらない。
ジェシーさんの言う通り、近場は採りつくされているのかもしれないわね。
仕方なく私とシルバーは森の奥に進む。
するとなにやらガザガサと、木々の葉が揺れたと思ったら何かが飛び出してきた。
「 グァオ~!! 」
大きな熊の様な魔物が急に飛び出してきて、四つ足で走りながら私に向ってくる。
危ない!!
私はとっさに右腕を前に出し防御姿勢をとった。
「 かふっ!! 」
体長1mはある熊の魔物が私の腕に甘噛みをしてくる?
あれ?この子もシルバー達と同じ甘えん坊さん?
「ガウ、ガウ、ガウ、」
鳴き声を上げながら爪を立て私を引っ掻こうとしている。
私の服の袖が破れ見る見る内にボロボロになって行く…。
これって甘噛みなの?
まるで私に噛付こうとしているように見えるわ。
でも私の腕は何ともない…。
も、もしかしたら転移した時の特典で防御力が高いのかしら?
そんなまさか?
でもそれって何の意味が…。
私が呆然としていると、今まで見ていたシルバーが熊の魔物に飛びかかった。
そして激しい戦いの末、シルバーの額にある2本角が光ったと思ったら風が舞い熊の魔物の首がポロリと落ちた。
「シルバー、今のはなあに?」
『グルル、ガウ、ガウ、グルル、ガウ、』
「それは凄いわ!!」
『グァウン、グァウ、グァウ』
「もちろんよ、シルバーの狩った獲物だもの。それに大好物の血の滴る生肉でしょう」
『グゥウ~、グァウン、グァウン』
そう言ったと思うシルバーは熊の魔物に食いついていく。
グロテスクだわ……。
しばらく食べていたと思ったらガリッ、と硬いものを噛む音がしてシルバーの体が一瞬、光った。
なんだったのかしら?
魔石を食べたのかな?
しかし綺麗に食べたわね。
これでは売り物にはならない…。
私はそう思いながら魔腿の残骸を、ストレージに収納し『ゴミ箱』に捨てた。
後片付けはちゃんとやらないと、『ゴミ箱』機能があると便利ね。
そう思いながら私達は更に森の奥に進んで行った。
しかし冒険者になるのも大変なのね。
どこにあるのかもわからない薬草を捜しながら野山を歩き、自分のレベル以上の魔物に出会い薬草を手に入れるために倒さないといけないなんて。
それのどこが初級クエストなのだろう?
魔物討伐が出来ないから薬草採取なのでは?
そう思うスズカであった。
外に出たからシルバーはリードも外し自由になって楽しそうだ。
道を歩いていても仕方がないので森の中に入って行く。
しばらく歩いているとキノコがたくさん生えていた。
これって食べられるのかしら?
キノコの知識なんて無いし困ったわ。
そうだ、良いことを思いついた。
私はキノコを採取しストレージに収納した。
そしてネットスーパーを立ち上げる。
なんと、その中に『買取り』機能があるのだ。
要らなくなった物や現物を引き取ってくれる。
しかもその際に詳細も分かるから助かるわ。
私は採取したキノコをどんどん、ストレージに収納していく。
ある程度、収納してから中を覗いてみる。
どれどれ…。
『ツキヨタケもどき』
嘔吐や下痢、腹痛などの中毒症状が現れる。買取額50円。
『ドクササコもどき』
激痛を伴いながら手足の先端が赤く腫れる。買取額60円。
『ニセクロハツもどき』
嘔吐や下痢などの症状が現れる死亡事例もある毒キノコ。買取額80円。
『スギヒラタケもどき』
脱力感やふらつき、急性脳症を起こし死に至ることがある。買取額100円。
ぶう~!!
これみんな毒キノコでしょう!!
しかも買取り可能で値段が付いている。
完全に毒殺用ね、きっと…。
いったいどこに売るのかしら?
私はキノコ採取を諦め薬草を捜す。
持ち帰らないと仕事をしたことにならないから。
でも資料で見た薬草は見当たらない。
ジェシーさんの言う通り、近場は採りつくされているのかもしれないわね。
仕方なく私とシルバーは森の奥に進む。
するとなにやらガザガサと、木々の葉が揺れたと思ったら何かが飛び出してきた。
「 グァオ~!! 」
大きな熊の様な魔物が急に飛び出してきて、四つ足で走りながら私に向ってくる。
危ない!!
私はとっさに右腕を前に出し防御姿勢をとった。
「 かふっ!! 」
体長1mはある熊の魔物が私の腕に甘噛みをしてくる?
あれ?この子もシルバー達と同じ甘えん坊さん?
「ガウ、ガウ、ガウ、」
鳴き声を上げながら爪を立て私を引っ掻こうとしている。
私の服の袖が破れ見る見る内にボロボロになって行く…。
これって甘噛みなの?
まるで私に噛付こうとしているように見えるわ。
でも私の腕は何ともない…。
も、もしかしたら転移した時の特典で防御力が高いのかしら?
そんなまさか?
でもそれって何の意味が…。
私が呆然としていると、今まで見ていたシルバーが熊の魔物に飛びかかった。
そして激しい戦いの末、シルバーの額にある2本角が光ったと思ったら風が舞い熊の魔物の首がポロリと落ちた。
「シルバー、今のはなあに?」
『グルル、ガウ、ガウ、グルル、ガウ、』
「それは凄いわ!!」
『グァウン、グァウ、グァウ』
「もちろんよ、シルバーの狩った獲物だもの。それに大好物の血の滴る生肉でしょう」
『グゥウ~、グァウン、グァウン』
そう言ったと思うシルバーは熊の魔物に食いついていく。
グロテスクだわ……。
しばらく食べていたと思ったらガリッ、と硬いものを噛む音がしてシルバーの体が一瞬、光った。
なんだったのかしら?
魔石を食べたのかな?
しかし綺麗に食べたわね。
これでは売り物にはならない…。
私はそう思いながら魔腿の残骸を、ストレージに収納し『ゴミ箱』に捨てた。
後片付けはちゃんとやらないと、『ゴミ箱』機能があると便利ね。
そう思いながら私達は更に森の奥に進んで行った。
しかし冒険者になるのも大変なのね。
どこにあるのかもわからない薬草を捜しながら野山を歩き、自分のレベル以上の魔物に出会い薬草を手に入れるために倒さないといけないなんて。
それのどこが初級クエストなのだろう?
魔物討伐が出来ないから薬草採取なのでは?
そう思うスズカであった。