朝になった。
私は寝間着を着替え、桶に貯めておいた水で顔を洗う。
水道なんて勿論ないから、ネットスーパーで洗面器と水を購入した。
便利な生活に慣れた私には『水道ありません、電気もありません』と、言われても馴染んだ生活からは離れられないものね。
ちなみに購入した水は『六個の天然水』。
1ケース6本入りだから!!
なんちゃって!
きゃはははは!
はぁ~、朝から一人芝居は疲れるわ。
昨日は冒険者パーティ『燃える闘魂』の人達が、お友達を連れてきてくれて売上は9人で3,600円。
ここの家賃が月10万か~。
目指せ週休二日制なんだけど、やはり所得が低いこの世界ではきついかな。
後は商人のヤルコビッチさんに卸している、ジャムが定期的に売れればいいけど。
聞いた話ではこの世界の1年は360日で1ヵ月は30日。
国王生誕記念のような日以外は、特別な祝日は特にないからカレンダーは30日分が書かれた紙1枚で足りてしまうそうだ。
すると何やらガヤガヤする外から声が聞こえる。
なんだろう?こんな時間に?
私はそう思い家の横引の入口の木のドアを開けた。
「遅いよスズカさん。いったい何時に店を開けるのさ!!」
するとそこには『燃える闘魂』のメンバーと、昨日来てくれた『愛のダリーナ』のメンバー5人の他に20人くらいの獣人が待っていた。
「まあ、こんなにたくさんのお客さんが?!」
「今は冬だから日が短く働く時間が俺達は短いのさ。だから食堂は、もっと早く開けてもらないと困るよ」
ゲオルギーさんが困った顔で私に文句を言う。
「昨日食べたらあまりにも美味しかったから、仲間を連れてきてやったぜ」
そこには昨日の冒険者パーティ『愛のダリーナ』のドミニクさん達もいた。
「ありがとうございます。お待たせいたしました、『屋台の店シルバー』開店です!!」
「 オォ~~~!! 」
お客さんが店の中に殺到する。
「スズカさん、ワンコスペシャルを頼みます!!」
犬族のジョヴァンニさんが叫ぶ!!
「俺はニャンコスペシャルだ~!!」
犬族のジョヴァンニさんが叫べば、猫族のイングヴェさんも負けじと叫ぶ。
いったいこれは、なに?
初めてのお客さんはメニューに戸惑っているようだ。
「じゃあ、俺もそれを頼む!!」
「俺も同じものを頼むぜ!」
「かしこまりました~!!スペシャル入ります~!!」
そう言いながら後ろを振り向いて厨房に向い声を出す。
まあ誰もいないけどね…。
一人だと思われると怖いから、誰か奥にいると思ってもらえれば…。
メニューを迷う人もほとんどいない。
なぜなら初めての店に来たときは、よくわからないからメニューのおすすめ品を選ぶのが無難だからね。
お店にとってのおすすめ品は、利益率の高いものが『おすすめ品』なんだけどね。
メニューも各2種類だけだから特に問題もなく、どんどんオーダーを出していく。
そして忙しい時間はあっと言う間に過ぎていく…。
「ありがとうございました~!!」
「また夕方にくるから頼むぜ、スズカさん」
そう言いながら『燃える闘魂』のメンバーが店を出ていく。
ドライフードを皿に盛りペースト状の物をかけているだけだから、お客の回転がとても速い。
今朝の売上は21人で8,000円。
夜もこれだけお客が来てくれれば、私の食費を入れても十分にやっていける。
でも問題はその後の洗い物ね。
だって水道がないから。
昨日は汚れたお皿を洗うのに、表通りの井戸まで行き水を汲んでそこで洗った。
やはり水道がないのは不便に感じる。
それにすぐに洗わないと汚れが落ちにくいし…。
どうしよう?
私は寝間着を着替え、桶に貯めておいた水で顔を洗う。
水道なんて勿論ないから、ネットスーパーで洗面器と水を購入した。
便利な生活に慣れた私には『水道ありません、電気もありません』と、言われても馴染んだ生活からは離れられないものね。
ちなみに購入した水は『六個の天然水』。
1ケース6本入りだから!!
なんちゃって!
きゃはははは!
はぁ~、朝から一人芝居は疲れるわ。
昨日は冒険者パーティ『燃える闘魂』の人達が、お友達を連れてきてくれて売上は9人で3,600円。
ここの家賃が月10万か~。
目指せ週休二日制なんだけど、やはり所得が低いこの世界ではきついかな。
後は商人のヤルコビッチさんに卸している、ジャムが定期的に売れればいいけど。
聞いた話ではこの世界の1年は360日で1ヵ月は30日。
国王生誕記念のような日以外は、特別な祝日は特にないからカレンダーは30日分が書かれた紙1枚で足りてしまうそうだ。
すると何やらガヤガヤする外から声が聞こえる。
なんだろう?こんな時間に?
私はそう思い家の横引の入口の木のドアを開けた。
「遅いよスズカさん。いったい何時に店を開けるのさ!!」
するとそこには『燃える闘魂』のメンバーと、昨日来てくれた『愛のダリーナ』のメンバー5人の他に20人くらいの獣人が待っていた。
「まあ、こんなにたくさんのお客さんが?!」
「今は冬だから日が短く働く時間が俺達は短いのさ。だから食堂は、もっと早く開けてもらないと困るよ」
ゲオルギーさんが困った顔で私に文句を言う。
「昨日食べたらあまりにも美味しかったから、仲間を連れてきてやったぜ」
そこには昨日の冒険者パーティ『愛のダリーナ』のドミニクさん達もいた。
「ありがとうございます。お待たせいたしました、『屋台の店シルバー』開店です!!」
「 オォ~~~!! 」
お客さんが店の中に殺到する。
「スズカさん、ワンコスペシャルを頼みます!!」
犬族のジョヴァンニさんが叫ぶ!!
「俺はニャンコスペシャルだ~!!」
犬族のジョヴァンニさんが叫べば、猫族のイングヴェさんも負けじと叫ぶ。
いったいこれは、なに?
初めてのお客さんはメニューに戸惑っているようだ。
「じゃあ、俺もそれを頼む!!」
「俺も同じものを頼むぜ!」
「かしこまりました~!!スペシャル入ります~!!」
そう言いながら後ろを振り向いて厨房に向い声を出す。
まあ誰もいないけどね…。
一人だと思われると怖いから、誰か奥にいると思ってもらえれば…。
メニューを迷う人もほとんどいない。
なぜなら初めての店に来たときは、よくわからないからメニューのおすすめ品を選ぶのが無難だからね。
お店にとってのおすすめ品は、利益率の高いものが『おすすめ品』なんだけどね。
メニューも各2種類だけだから特に問題もなく、どんどんオーダーを出していく。
そして忙しい時間はあっと言う間に過ぎていく…。
「ありがとうございました~!!」
「また夕方にくるから頼むぜ、スズカさん」
そう言いながら『燃える闘魂』のメンバーが店を出ていく。
ドライフードを皿に盛りペースト状の物をかけているだけだから、お客の回転がとても速い。
今朝の売上は21人で8,000円。
夜もこれだけお客が来てくれれば、私の食費を入れても十分にやっていける。
でも問題はその後の洗い物ね。
だって水道がないから。
昨日は汚れたお皿を洗うのに、表通りの井戸まで行き水を汲んでそこで洗った。
やはり水道がないのは不便に感じる。
それにすぐに洗わないと汚れが落ちにくいし…。
どうしよう?