私はシェイラ国王都の冒険者ギルドのギルドマスター、グリフィスだ。
強力な魔力を感じ剣を掴み、副ギルドマスターのクオンと1階のホールに降りた。
するとどうだろう。
そこには体長2m以上はある、大型の狼の魔物が居た。
どうして、こんなところへ?!
私の能力の1つに【鑑定】がある。
これのおかげで現役の時は魔物と戦う前に、特性が分かり随分と助かったものだ。
どれどれ【鑑定】!!
種族:ウォーグウルフ
シルバーウルフの最上位種。
獰猛な恐狼で名持ちが多い。
鉄ですら噛み砕けるほどの発達した鋭い歯を持ち、その攻撃性は非常に高く優れた追跡能力で追いつめ仕留める。
体格は大きくその重さを支えるために、四肢は太く筋肉が付いている。
また魔法攻撃を得意とする種族もいる。
なんだと!や、やばい。
これはやばすぎる。
ここで戦っても手に負えないだろう。
しかしなぜ、ここに魔物が居る?
なぜ城門を入れた?
ホールに居る人達はそれぞれ尻込み座り込んでいる。
もっともだ。
こんな魔物から放たれる魔力を、近くから浴びたら気を失うどころではない。
するとギルド職員やその場に居合わせた冒険者が座り込んでいる中、1人だけ魔物に近付き立っている女性が居た。
危ない!!
とっさに私は剣を構えたが、女性は臆することはなかった。
「どうしたのシルバー?待てなかったの?」
「ワン、ワン、ワン、ワンワワン」
「そうなの、私を心配してくれたのね。優しいのねシルバーは」
そう言いながら彼女は、両腕を回してやっと届くくらいの首に手を回している。
な、なにがどうなっている?
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
★涼香の思惑。
シルバーが突然ギルドに入って来たと思ったら、みんな声を上げ尻込みしている。
どうやら私のことを心配して来てくれたみたいね。優しいのねシルバーは。
しかし大きくなったわね。
体長2mあるシベリアンハスキーて、ところね。
背中に乗れるかもしれないわ。
『ハイヨー、シルバー!』なんて。
あれ?
ゴメスという人のところにシルバーが向かって行くけど。
どうしたのかな?
『おい、あんちゃん。舐めた真似をしてくれたな、オイ』
「ヒィ~~!!」
『今度、手を出して来たらただじゃ置かないぜ』
シルバーはそうゴメスさんに言うと、私のところに戻って来た。
まあ全部、ワン、ワン、ワンなんだけど。
でも通訳は必要ないかも?
だってゴメスさんは、床に腰を下ろしながら世界地図を…。
大人がチビるのを初めて見たわ~。
シルバーは私の後ろに回り、後ろ足で立ち前足を私の肩に乗せる。
そしていつものように後ろから私の頭を噛む。
ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴリ、
ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴリ、
まあ、いつまで経っても甘えん坊さんね。
髪の毛がよだれでベタベタでしょう?
あれ?
みんなどうしたのかな?
驚いているけど。
スズカが頭を飲み込まれ、噛まれているのを見た人々は慄いた。
ヤバイ。
この女はヤバイ、と。
特に噛まれているのを正面から見ていた、ギルドの受付の職員達は震え上がった。
魔物が後ろ足で立ち、前足を肩に乗せ後ろから頭を噛む絵図を…。
自分にこれができるのだろうか?
やれといわれたら…。
ブル、ブル、ブル、ブル、ブル、
ギルド職員になり初めて怖いと言う、『気持ち』を知ったのだった。
強力な魔力を感じ剣を掴み、副ギルドマスターのクオンと1階のホールに降りた。
するとどうだろう。
そこには体長2m以上はある、大型の狼の魔物が居た。
どうして、こんなところへ?!
私の能力の1つに【鑑定】がある。
これのおかげで現役の時は魔物と戦う前に、特性が分かり随分と助かったものだ。
どれどれ【鑑定】!!
種族:ウォーグウルフ
シルバーウルフの最上位種。
獰猛な恐狼で名持ちが多い。
鉄ですら噛み砕けるほどの発達した鋭い歯を持ち、その攻撃性は非常に高く優れた追跡能力で追いつめ仕留める。
体格は大きくその重さを支えるために、四肢は太く筋肉が付いている。
また魔法攻撃を得意とする種族もいる。
なんだと!や、やばい。
これはやばすぎる。
ここで戦っても手に負えないだろう。
しかしなぜ、ここに魔物が居る?
なぜ城門を入れた?
ホールに居る人達はそれぞれ尻込み座り込んでいる。
もっともだ。
こんな魔物から放たれる魔力を、近くから浴びたら気を失うどころではない。
するとギルド職員やその場に居合わせた冒険者が座り込んでいる中、1人だけ魔物に近付き立っている女性が居た。
危ない!!
とっさに私は剣を構えたが、女性は臆することはなかった。
「どうしたのシルバー?待てなかったの?」
「ワン、ワン、ワン、ワンワワン」
「そうなの、私を心配してくれたのね。優しいのねシルバーは」
そう言いながら彼女は、両腕を回してやっと届くくらいの首に手を回している。
な、なにがどうなっている?
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
★涼香の思惑。
シルバーが突然ギルドに入って来たと思ったら、みんな声を上げ尻込みしている。
どうやら私のことを心配して来てくれたみたいね。優しいのねシルバーは。
しかし大きくなったわね。
体長2mあるシベリアンハスキーて、ところね。
背中に乗れるかもしれないわ。
『ハイヨー、シルバー!』なんて。
あれ?
ゴメスという人のところにシルバーが向かって行くけど。
どうしたのかな?
『おい、あんちゃん。舐めた真似をしてくれたな、オイ』
「ヒィ~~!!」
『今度、手を出して来たらただじゃ置かないぜ』
シルバーはそうゴメスさんに言うと、私のところに戻って来た。
まあ全部、ワン、ワン、ワンなんだけど。
でも通訳は必要ないかも?
だってゴメスさんは、床に腰を下ろしながら世界地図を…。
大人がチビるのを初めて見たわ~。
シルバーは私の後ろに回り、後ろ足で立ち前足を私の肩に乗せる。
そしていつものように後ろから私の頭を噛む。
ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴリ、
ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴリ、ゴリ、
まあ、いつまで経っても甘えん坊さんね。
髪の毛がよだれでベタベタでしょう?
あれ?
みんなどうしたのかな?
驚いているけど。
スズカが頭を飲み込まれ、噛まれているのを見た人々は慄いた。
ヤバイ。
この女はヤバイ、と。
特に噛まれているのを正面から見ていた、ギルドの受付の職員達は震え上がった。
魔物が後ろ足で立ち、前足を肩に乗せ後ろから頭を噛む絵図を…。
自分にこれができるのだろうか?
やれといわれたら…。
ブル、ブル、ブル、ブル、ブル、
ギルド職員になり初めて怖いと言う、『気持ち』を知ったのだった。