悩みを抱えながら今日も学校へ。湊とは家が近く、家族ぐるみで仲が良い。
朝は2人で一緒に登校する。
気まずいのではないかと聞かれたら否定は出来ないが小学校の頃からのルーティーンなので今更変えることはできない。
生憎、この地域に住む同級生はほとんど違う高校に入学してしまった。
そのため、私は湊しか話せる人がいないのだ。
こればかりは仕方がないことだ。
「ひよりと一緒の高校に行きたい。」
決意を含んだ目で私にそう言い放った湊のことを私は忘れない。
あの時に感じた違和感が答えとして桜が印象的な教室で告白されたことと繋がる。
気づいておくべきだったのだ、物静かで、頭も良い、そんな彼がわざわざ家から程遠い高校に行きたいと言い出した意味に。
私もそんなに鈍感ではない。
愛おしい彼への気持ちで悩むことがこんなに辛いなんて思ってもみなかった、ただ彼が好きなだけなのに、