「じゃあヤらせて?」
15歳、湿った夏。未だ忘れられない。
1つ上の3年生のサッカー部の先輩に告白した。私にとって、未だかつて無いほどに大切な日になるはずだった。返事がどうであれ、思いを伝えたことが自分の人生の糧になるのだと信じていた。しかし、思いもよらぬ方法で糧を得た。それと同時に、大切なものを失った。
親には秘密にしていた。生理も来たし、結果的には何も無かったと同義だから。
その先輩とはそれっきりだった。
そこで分かったのだ。これが、「好き」だって事。行為はひどい痛みを伴った。でも、嫌では無かった。私で感じている先輩を見ると胸がキュッとなって苦しかった。でもそれは嬉しい苦しみだった。
そうして私は好きを知った。
15歳、湿った夏。未だ忘れられない。
1つ上の3年生のサッカー部の先輩に告白した。私にとって、未だかつて無いほどに大切な日になるはずだった。返事がどうであれ、思いを伝えたことが自分の人生の糧になるのだと信じていた。しかし、思いもよらぬ方法で糧を得た。それと同時に、大切なものを失った。
親には秘密にしていた。生理も来たし、結果的には何も無かったと同義だから。
その先輩とはそれっきりだった。
そこで分かったのだ。これが、「好き」だって事。行為はひどい痛みを伴った。でも、嫌では無かった。私で感じている先輩を見ると胸がキュッとなって苦しかった。でもそれは嬉しい苦しみだった。
そうして私は好きを知った。