感想ノート

  • タイトル『あたため係』が気になり拝読しました。抱き枕の菊花が、抵抗を覚えながらも、先帝との話を聞いて、現帝の香樹に、彼の母親の代わりに慈愛を持って接しようとする姿に感動しました。また、香樹には菊花を唯一の番としか考えていない為に、欲望のまま菊花との交わる行為をしたことを致し方ないと思え、それまでの欲望に抗えたことに賞賛します。
    敢えて苦言を申すなら、悪役一家の逮捕劇があっけなかったと思えてなりません。それまでの菊花は香樹を、香樹は菊花を、お互い愛する人をどの様にして助けるかを懸命に描いていたかに比べて。只、二人が閉じ込めらえたからくり部屋の仕組みを、香樹が知っていたことも唐突すぎてないません。
    兎に角、菊花が正妃(皇后)として末永く、皇帝香樹を支え幸せであることを願います。

    まさひろ 2023/11/08 08:22

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