おずおずとアレックスの近くに来ると、アレックスは嬉しそうにフレンドのたてがみを優しく撫でる。するとフレンドはうっとりと目を閉じた。
近くで見るドラゴンは……顔がデカい。緑の目は大きくて真ん丸で可愛いといえば可愛い。でも、口は大きくて牙が怖い。ひと口で飲み込まれたら終わるだろう。
そしてやっぱり「鼻の穴……大きい」ポソッと心の声がつい出てしまうと、フレンドは大きな目をウルウルとさせ、また脱兎のごとく元の場所に戻って尻尾をパンパン上下に叩きつけていた。気にしてたのね鼻の穴。
「リナ」
アレックスに呆れられ、私は本当に土下座したくなった。
ごめん。またやってしまった……これならリアムに嫌われても文句は言えない。
「フレンドごめんなさい。もう絶対失礼なことは言わない。許して下さい。絶対絶対言わない。友達になりたくてきたの。私は迷子になってこの国に来たの。誰も知ってる人はいなくて、友達もいないの。お願い許して。そして友達になってほしい」
通じなくても言うしかない。心で訴えたら何とかなると信じたい。最低な発言をして本当にごめんなさい。
「私は魔法を使えないの。だから迷惑かけるかもしれない、でも頑張るから友達になって下さい」
「フレンド。リナは優しい子だよ」
アレックスの後押しに、再びフレンドはやってきた。目に涙を浮かべてたので、私は自分のドレスの裾で涙を払ってあげた。
「ごめんね仲良くなろう。綺麗なウロコだね」
そう言うと、フレンドは恥ずかしそうに鼻息を荒くした。きっと喜んでるサインと信じたい。
近くで見るドラゴンは……顔がデカい。緑の目は大きくて真ん丸で可愛いといえば可愛い。でも、口は大きくて牙が怖い。ひと口で飲み込まれたら終わるだろう。
そしてやっぱり「鼻の穴……大きい」ポソッと心の声がつい出てしまうと、フレンドは大きな目をウルウルとさせ、また脱兎のごとく元の場所に戻って尻尾をパンパン上下に叩きつけていた。気にしてたのね鼻の穴。
「リナ」
アレックスに呆れられ、私は本当に土下座したくなった。
ごめん。またやってしまった……これならリアムに嫌われても文句は言えない。
「フレンドごめんなさい。もう絶対失礼なことは言わない。許して下さい。絶対絶対言わない。友達になりたくてきたの。私は迷子になってこの国に来たの。誰も知ってる人はいなくて、友達もいないの。お願い許して。そして友達になってほしい」
通じなくても言うしかない。心で訴えたら何とかなると信じたい。最低な発言をして本当にごめんなさい。
「私は魔法を使えないの。だから迷惑かけるかもしれない、でも頑張るから友達になって下さい」
「フレンド。リナは優しい子だよ」
アレックスの後押しに、再びフレンドはやってきた。目に涙を浮かべてたので、私は自分のドレスの裾で涙を払ってあげた。
「ごめんね仲良くなろう。綺麗なウロコだね」
そう言うと、フレンドは恥ずかしそうに鼻息を荒くした。きっと喜んでるサインと信じたい。