『ここは、どこ?…あれ声が出る、それに体も大人になってる』

「こんにちは、ここは私と貴方の魂が宿る場所」

『貴方は…誰なの……?』

「私は貴方がこの体に宿るまで1人?で宿ってた魂」

『え、魂?!でも人の形してるじゃない』

「これは仮の姿だからね、ってそんな雑談をするために呼んだわけじゃなくてね

貴方、未来を変えようとしているんでしょう?」

『え、なんでそれを』

「貴方が心で思っていたことは私にも筒抜けなのよ」

『そうなの?!』

「そうよ、それでね、未来を変えるのは勝手にすればいいけど、歯車の狂いにだけは気をつけて、歯車が狂ってしまったら取り返しがつかないから」

『歯車?狂い…?』

「この世界のすべては歯車のように様々なことが噛み合って出来ているの、良いことも、悪いことも、だからね無闇矢鱈に変えてしまうと歯車が狂って、噛み合わなくなってしまったり、変える前より悪い状況になってしまうの
それは避けないといけない、だから変えるときはよく考えて、それは変えていいのか、変えた場合の影響を
そして、変える場合は結果が何だったとしても、受け止めること、後悔しないこと」

『よくわからないけど、未来を変えるときはよく考えて、ってこと?』

「そう、ああ、そういえば、よく眠くなったりするのは私がたまに表に出てるからよ、……もちろん一部は本当に寝てるけど」

『それって二重人格ってやつ?!』

「それに当たるのかしら、よくわからないけど、ああ、そういえば、なんで今まで呼んでなかったかというと、仕事が忙しかったのよ、宿ってから1年は成長が早い分、とてもやることが多いの」

『そうなんだ、でもまだ成長早いよね?』

「1歳までの成長量よりは少ないわよ」