「だから、私も九条君を押し倒したいです!」
「待て待てどうしてそうなる!? お前、本当に女子中出身なのか!?」

 信じられんッ、純情系女子とは思えん台詞だ!

 というか、なんでそう悪化していくんだよ!

 続けようとした台詞を吐く間もないまま、沙羅が開いたこちらの片足にドカリと座ってきた。その際に少しスカートが乱れて上へとずりあがり、覗いた白い太腿の柔らかさが、重みとともに片足にかかった。

 普段短いスカートの中に収まっている部分が、ぺたりと座られた太腿から柔らかな温もりと共に伝わってくる。こちらに手をついた彼女が、更に腰を前へと滑らせてきて、しゅるりと擦れる肌の感触をした瞬間、理樹は真顔でピキリと固まった。

 その一瞬後、理樹は沙羅の細い腰を掴んでひょいと持ち上げると、素早く自分の太腿の上から彼女の尻をどかせた。

 こいつはその意味を分かっているのだろうか、と思いながら、ベッドにそっと彼女を座り直させてすぐ、何も言わず足早にその場を後にした。