ボリボリと頭をかきながら、とっとと誤解を解くべく「あのな?」と口を開く。
「そんなに好きなら、お前が頑張ればいいじゃねぇか。俺はあいつの告白は断っ――」
すると、またしてもこちらの話しも聞かずにレイがこう叫んだ。
「僕は超可愛い沙羅ちゃんを、ひらひらのふわふわレースで飾りたいんだ! 愛でて愛でまくりたいし、写真とか何百枚だって撮って記念本まで作って大事に保管して、毎夜舐めるように見ているんだぞ!」
「ただの変態じゃねぇか」
あぶねぇよ、なんでこんなやつが風紀委部員なんてやってんだ。
理樹は、真顔でそう指摘した。毎日自宅でその写真集とやらを眺める少年が想像され、それを妄想しながら男子として興奮する様まで思い浮かびそうになって、危うくその途中で思考を止めた。
すぐに現実的な推測をしてしまうのは、自分が前世で結婚して子供も数人いて、最後は孫までいた経験が記憶として残っているせいだろう。けれどどうしてか、目の前の彼がそういった行為に及んでいるのを想像するのは、どこか少し難しい気もした。
「そんなに好きなら、お前が頑張ればいいじゃねぇか。俺はあいつの告白は断っ――」
すると、またしてもこちらの話しも聞かずにレイがこう叫んだ。
「僕は超可愛い沙羅ちゃんを、ひらひらのふわふわレースで飾りたいんだ! 愛でて愛でまくりたいし、写真とか何百枚だって撮って記念本まで作って大事に保管して、毎夜舐めるように見ているんだぞ!」
「ただの変態じゃねぇか」
あぶねぇよ、なんでこんなやつが風紀委部員なんてやってんだ。
理樹は、真顔でそう指摘した。毎日自宅でその写真集とやらを眺める少年が想像され、それを妄想しながら男子として興奮する様まで思い浮かびそうになって、危うくその途中で思考を止めた。
すぐに現実的な推測をしてしまうのは、自分が前世で結婚して子供も数人いて、最後は孫までいた経験が記憶として残っているせいだろう。けれどどうしてか、目の前の彼がそういった行為に及んでいるのを想像するのは、どこか少し難しい気もした。