鈴木たちの会話から察するに、どうやら彼は沙羅と同じクラスメイトの男子生徒であるらしい。話し合いだけだと思ったら、この訪問者は可愛い顔をして物理的な方法での解決に出るタイプの人間でもあるようだ。
 実に迷惑である。嬉しくもない告白のとばっちりなんてものは、受けたくはない。

 すると、その男子生徒を見ていたクラスメイトの女子の一部が、「あれって、一年生ですぐ風紀委員会入りした青崎さんじゃない?」と言った。

 この高校の風紀委員会は、顧問教師をおかず唯一在学生のみで構成されている。入学説明会にて、生徒会と同じく入会者が限られているとはざっと話を聞かされた。荒事を取り締まることも多いので、学力だけでなく体力と格闘技術面も重視されるという。

 入学早々に風紀委員会に所属したとなると、余程の逸材なのだろう。ただ喧嘩っ早いだけの気もするが、理樹としては、ますます面倒な予感しかしなかった。