♢♢♢♢♢
美咲は、ベッドに横になりながら、明日を心待ちにしていた。
花姫会と警察が帰って、すぐ、翔に連絡したら、
『まだ、移動中の車の中で、話しが終わるのが、いつになるかわからない。
今日は、大変だったから、ゆっくり休んで欲しいから、電話はしない。
その変わり、明日の午前中には、必ず、迎えに来る。』
って言ってた。
花姫会とのお姉ちゃんの処分に関する話は、千虎家ですれば良いからって。
明日になったら、ずっと一緒だから、もう心配いらないって。
やっぱり思う通りになったわ。
花姫会の千景や龍咲は、最後まで、お姉ちゃんのことを、忍葉様って、様をつけて呼んでいた。
凄く気に入らなかったけど、それも、明日、迄のことよ。
花姫会の人たちは、頭が硬すぎるのよ。
千景たちが、帰る時に
お姉ちゃんがどうなるか?
を聞いた時も、
まだ、話を聞いていないから、わからないって言ってた。
お姉ちゃんなんか話を聞いたってすぐ、固まっちゃって話せなくなるし、
お母さん、お父さん、翔が、見てるんだもん。
お姉ちゃんが何言ったて、無駄でしょ。
翔が、お姉ちゃんのことを花姫にして置けないって強く言ったから、
花姫会だって、警察の人を呼んだし、
警察の人も、花姫会も、しっかり私の話しを聞いてくれたから、
お姉ちゃんは、花姫では、絶対、いられなくなると思う。
ホント良かった。
中央区管内に家族と住むことが、取りやめになった時は、なんで私が、お姉ちゃんのせいで、そんな目に遭わなきゃいけないのよ。
って思ったし、
あの後、お母さんに、
「いずれ忍葉が花姫じゃないとわかるから、今だけ我慢すればいいのよ。」
って言われた時は、ホントにイライラした。
今まで、お母さんに、我慢しろなんて、言われたことなかったのに。
なんで、親にも誰にも、相手にされない、欠陥品のお姉ちゃんのために、私が我慢をしなきゃいけないの。
いつも私を一番にしてきたお母さんが、なんでそんなことを言うのって、怒りでイライラが止まらなかったけど、
あの夜、電話で、翔が、真剣に、一緒に居たいって言うのを聞いて、沢山、慰めて貰ったら、
私は、やっぱり大事にされるべき人間だってわかって、なんだかモヤが晴れて気持ちが少しスッキリした。
そしたら、花姫を、傷つけるようなことをすれば、花姫としての立場はなくなるって、
千景が言ってたのを思い出した。
お姉ちゃんが、花姫だって、花姫会が言うなら、花姫の立場を無くしたらいいんだって気づいた。
花紋があって、私のことをあんなに大事にする翔がいる私と、
花紋も出ない誰も味方になってくれないお姉ちゃんじゃ、比べるまでもない。
私の話を聞いて、お姉ちゃんの話なんか誰も聞かないに決まってる。
今迄だってずっとそうだった。
ずっと、どんなに意地悪をしても、平気そうにヘラヘラしてるお姉ちゃんが気に入らなかった。
今日も、泣いて謝ったら、翔に火傷を治してくれるよう頼んであげるって、せっかく言ってあげたのに、いいって言って。
底辺の癖に生意気でムカつく。
だから、始めから持って生まれた私と、
欠陥品で生まれたお姉ちゃんの立場の違いをハッキリわからせて、屈服させたかった。
明日になったら、お姉ちゃんは、神獣人や花姫会から、花姫だと認められなくなる。
今度こそ、お姉ちゃんも、打ちのめされるに
決まってる。
あ〜、楽しみ。
美咲は、眠る前に、自分の番の花紋を見た。
最近、日に日に、杏の花びらのピンクが、濃くなっているのよね。
花紋が現れた頃の色より、ずっと、私らしくっていいなと思った。
美咲は、ベッドに横になりながら、明日を心待ちにしていた。
花姫会と警察が帰って、すぐ、翔に連絡したら、
『まだ、移動中の車の中で、話しが終わるのが、いつになるかわからない。
今日は、大変だったから、ゆっくり休んで欲しいから、電話はしない。
その変わり、明日の午前中には、必ず、迎えに来る。』
って言ってた。
花姫会とのお姉ちゃんの処分に関する話は、千虎家ですれば良いからって。
明日になったら、ずっと一緒だから、もう心配いらないって。
やっぱり思う通りになったわ。
花姫会の千景や龍咲は、最後まで、お姉ちゃんのことを、忍葉様って、様をつけて呼んでいた。
凄く気に入らなかったけど、それも、明日、迄のことよ。
花姫会の人たちは、頭が硬すぎるのよ。
千景たちが、帰る時に
お姉ちゃんがどうなるか?
を聞いた時も、
まだ、話を聞いていないから、わからないって言ってた。
お姉ちゃんなんか話を聞いたってすぐ、固まっちゃって話せなくなるし、
お母さん、お父さん、翔が、見てるんだもん。
お姉ちゃんが何言ったて、無駄でしょ。
翔が、お姉ちゃんのことを花姫にして置けないって強く言ったから、
花姫会だって、警察の人を呼んだし、
警察の人も、花姫会も、しっかり私の話しを聞いてくれたから、
お姉ちゃんは、花姫では、絶対、いられなくなると思う。
ホント良かった。
中央区管内に家族と住むことが、取りやめになった時は、なんで私が、お姉ちゃんのせいで、そんな目に遭わなきゃいけないのよ。
って思ったし、
あの後、お母さんに、
「いずれ忍葉が花姫じゃないとわかるから、今だけ我慢すればいいのよ。」
って言われた時は、ホントにイライラした。
今まで、お母さんに、我慢しろなんて、言われたことなかったのに。
なんで、親にも誰にも、相手にされない、欠陥品のお姉ちゃんのために、私が我慢をしなきゃいけないの。
いつも私を一番にしてきたお母さんが、なんでそんなことを言うのって、怒りでイライラが止まらなかったけど、
あの夜、電話で、翔が、真剣に、一緒に居たいって言うのを聞いて、沢山、慰めて貰ったら、
私は、やっぱり大事にされるべき人間だってわかって、なんだかモヤが晴れて気持ちが少しスッキリした。
そしたら、花姫を、傷つけるようなことをすれば、花姫としての立場はなくなるって、
千景が言ってたのを思い出した。
お姉ちゃんが、花姫だって、花姫会が言うなら、花姫の立場を無くしたらいいんだって気づいた。
花紋があって、私のことをあんなに大事にする翔がいる私と、
花紋も出ない誰も味方になってくれないお姉ちゃんじゃ、比べるまでもない。
私の話を聞いて、お姉ちゃんの話なんか誰も聞かないに決まってる。
今迄だってずっとそうだった。
ずっと、どんなに意地悪をしても、平気そうにヘラヘラしてるお姉ちゃんが気に入らなかった。
今日も、泣いて謝ったら、翔に火傷を治してくれるよう頼んであげるって、せっかく言ってあげたのに、いいって言って。
底辺の癖に生意気でムカつく。
だから、始めから持って生まれた私と、
欠陥品で生まれたお姉ちゃんの立場の違いをハッキリわからせて、屈服させたかった。
明日になったら、お姉ちゃんは、神獣人や花姫会から、花姫だと認められなくなる。
今度こそ、お姉ちゃんも、打ちのめされるに
決まってる。
あ〜、楽しみ。
美咲は、眠る前に、自分の番の花紋を見た。
最近、日に日に、杏の花びらのピンクが、濃くなっているのよね。
花紋が現れた頃の色より、ずっと、私らしくっていいなと思った。