『チャイムが鳴って、翔様が、家に来た時に、美咲に部屋で着替えて来るように言われて、着替えに行って、
えっと…、美咲とお母さんは、朝から、買い物に行ってて…帰ってきた時に、
美咲が、柘榴様が私にくれた服を返してくれて、夕飯の席で着て欲しいと頼まれていたから。
それで部屋で着替えたら、
美咲が
『お姉ちゃん、まだ?入っていい?』
って来て、
『いいよ。』
って言ったら、
美咲がガチャって部屋に入るなり、キャーって叫んで、何かを私の方に投げて、
「何をしてるのお姉ちゃん。酷い。辞めて‼︎来ないで‼︎痛いっ。」
って叫ぶみたいに言って…
階段を駆け上がる凄い足音がして、
翔様がドアに来たら、
美咲が、翔様に縋りついて、
「お揃いで着ようってプレゼントした服を私が破って、
今まで、酷いことしてきたくせに、花姫になるのが許せない。
って掴みかかってきた。」って、
泣き出したの…
もう頭が真っ白で…
美咲をみたら、
美咲の右腕の袖が破れて、
私の足元には、切り裂かれた服と、ハサミが落ちていた。
気づいたらお母さんが目の前にいて
お母さんが私を殴って…
バンッと音がして振り返ったら、タンスの中から火が出てて、
お父さんが、翔君、火、火って言う声がしたけど、
すぐ消えるって、
みんなが居なくなっだ…
私、タンスの中に大事な物をしまっていて…
夢中で手を入れて取り出して、
火が服に燃え移って、消そうとしてたら、
急に、パッと嘘みたいに消えて…
ぬいぐるみを握りしめて呆然としてた。
その時、美咲が来て、
翔様が花姫会に電話してるって、
いい気味だって、嘲笑うみたいに言った。
私…花姫になんてなりたくなかったし…
そんなこと別にどうでもよくて、
それよりもなんで、こんなことをしたのかが、わからなくて、許せなくて、
美咲に聞いたら、
欠陥品の私が花紋も出ないのに、花姫だとチヤホヤされてるから、立場を思い知らせてあげたって…
そんなくだらないことのためにこんなことをしたのかって…
その時、火傷して、クマのぬいぐるみを持っていることに気づいた美咲が、
それを取るために、火傷したの?
バカじゃないの?
泣いて謝るなら、翔に頼んであげるって、
翔は、傷を治せるからって。
美咲の花紋…鮮やかなピンクになってて、
ギラギラするような…
美咲の様子とギラギラした色が被って見えた、
痛みなんかどうでも良かった…
いつも美咲は、私を踏みつけて屈服させようとする。
自分の思いとは違うことを言い続けられてきた。何も悪いことをしていないのに、謝ってしまったら…、もう、自分が壊れてしまいそうで、怖かった…
治して貰わなくていい。
って言う私に、
治してやるから謝れ。
って、いい合ってるとき…
お母さんが、
翔様が心配してるから早く戻るように美咲に言いに来て…
美咲がいなくなって、
忍葉、これで、寮に行けなくなったわね。良かったって…、 これから、お母さんたちと住むのよ。
って言い捨てて出て行った。
もうどうなってもよかったけど、
ここにだけは居たくない。って思って…
お母さんとお父さんに、ぬいぐるみを買って貰った楽しくて幸せだった光景や、
お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんと楽しくテレビを見ている光景が、
頭の中を流れて…
家に帰りたい。って思ったの。
そしたら、窓から何かが入ってきて、
背に乗せられたような…それから、ずっと紫紺様の声が聞こえていた気がするんだけど…
それと忍葉ちゃん、それと忍葉ちゃんって呼ぶ声が遠くに聞こえて…なんだか温かい気持ちがしてた…
あの大きな毛むくじゃらは、なんだったのかな……。』
えっと…、美咲とお母さんは、朝から、買い物に行ってて…帰ってきた時に、
美咲が、柘榴様が私にくれた服を返してくれて、夕飯の席で着て欲しいと頼まれていたから。
それで部屋で着替えたら、
美咲が
『お姉ちゃん、まだ?入っていい?』
って来て、
『いいよ。』
って言ったら、
美咲がガチャって部屋に入るなり、キャーって叫んで、何かを私の方に投げて、
「何をしてるのお姉ちゃん。酷い。辞めて‼︎来ないで‼︎痛いっ。」
って叫ぶみたいに言って…
階段を駆け上がる凄い足音がして、
翔様がドアに来たら、
美咲が、翔様に縋りついて、
「お揃いで着ようってプレゼントした服を私が破って、
今まで、酷いことしてきたくせに、花姫になるのが許せない。
って掴みかかってきた。」って、
泣き出したの…
もう頭が真っ白で…
美咲をみたら、
美咲の右腕の袖が破れて、
私の足元には、切り裂かれた服と、ハサミが落ちていた。
気づいたらお母さんが目の前にいて
お母さんが私を殴って…
バンッと音がして振り返ったら、タンスの中から火が出てて、
お父さんが、翔君、火、火って言う声がしたけど、
すぐ消えるって、
みんなが居なくなっだ…
私、タンスの中に大事な物をしまっていて…
夢中で手を入れて取り出して、
火が服に燃え移って、消そうとしてたら、
急に、パッと嘘みたいに消えて…
ぬいぐるみを握りしめて呆然としてた。
その時、美咲が来て、
翔様が花姫会に電話してるって、
いい気味だって、嘲笑うみたいに言った。
私…花姫になんてなりたくなかったし…
そんなこと別にどうでもよくて、
それよりもなんで、こんなことをしたのかが、わからなくて、許せなくて、
美咲に聞いたら、
欠陥品の私が花紋も出ないのに、花姫だとチヤホヤされてるから、立場を思い知らせてあげたって…
そんなくだらないことのためにこんなことをしたのかって…
その時、火傷して、クマのぬいぐるみを持っていることに気づいた美咲が、
それを取るために、火傷したの?
バカじゃないの?
泣いて謝るなら、翔に頼んであげるって、
翔は、傷を治せるからって。
美咲の花紋…鮮やかなピンクになってて、
ギラギラするような…
美咲の様子とギラギラした色が被って見えた、
痛みなんかどうでも良かった…
いつも美咲は、私を踏みつけて屈服させようとする。
自分の思いとは違うことを言い続けられてきた。何も悪いことをしていないのに、謝ってしまったら…、もう、自分が壊れてしまいそうで、怖かった…
治して貰わなくていい。
って言う私に、
治してやるから謝れ。
って、いい合ってるとき…
お母さんが、
翔様が心配してるから早く戻るように美咲に言いに来て…
美咲がいなくなって、
忍葉、これで、寮に行けなくなったわね。良かったって…、 これから、お母さんたちと住むのよ。
って言い捨てて出て行った。
もうどうなってもよかったけど、
ここにだけは居たくない。って思って…
お母さんとお父さんに、ぬいぐるみを買って貰った楽しくて幸せだった光景や、
お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんと楽しくテレビを見ている光景が、
頭の中を流れて…
家に帰りたい。って思ったの。
そしたら、窓から何かが入ってきて、
背に乗せられたような…それから、ずっと紫紺様の声が聞こえていた気がするんだけど…
それと忍葉ちゃん、それと忍葉ちゃんって呼ぶ声が遠くに聞こえて…なんだか温かい気持ちがしてた…
あの大きな毛むくじゃらは、なんだったのかな……。』