なんとなく気になっていたから、
『藍蓮様のお母様には、会ったの?』
と聞いてみると、
『あ、うん。朝、一緒に、食事したよ。凄く若くて綺麗な人だった。そう言えば、翔様のご両親も凄く若々しかった…神獣人って年を取らないの?』
『ぐふっ。そんなことは無いよ。普通の人間と同じように年は取るよ。確かに見た目があんまり衰えないね…。神蛇先生は、あれで還暦近いからね。』
これには、美月も私も驚いた。
『えっ‼︎還暦って60才でしょ。見えない。』
『お母さんたちくらいだと思ってた…。』
『神獣人は、年齢不詳なんだね…。
えっ‼︎じゃあ、ずっと一緒に藍蓮様と居たら、私だけ老けちゃうの?』
と焦ったように美月が言うと、
すかさず、藍蓮様が、
『美月ちゃんは、僕とずっと一緒に居てくれるつもりなんだね。嬉しいな。』
と言った。
美月の頬が見る見るピンクに染まっていった。
すぐ2人の世界に突入するなぁと思いながら、成り行きを見守っていた。
『それでね、藍蓮様のお母さん…柘榴様がね、』
『えっ。ちょっと待って。藍蓮様のお母さんって、柘榴様なの?』
『えっ?そうだよ、言わなかったっけ?』
『聞いてないよ。柘榴様って花姫会の会長じゃなかった?それとも別の柘榴様?』
『花姫会の会長の柘榴は、僕の母だよ。
母さんは、花姫会の会長で、鳳凰一族の当主でもあるよ。』
『えっ‼︎当主って男の人がなるんじゃないの?』
『普通はそうだけど、当主だった父は、亡くなったからね。僕が後を継ぐまで、母が代わりに当主の座についたんだ。』
『そうなんですね…。』
美咲は、柘榴様が私に送った服を、内覧の日に来ていくと言ってたけど、着ていったのかな?着て行って大丈夫だったのかな…。
急に、不安を覚えた。
『それでね、お姉ちゃん、聞いてる?』
『あ、うん。何?美月。』
『柘榴様の家、犬を飼っていてね。それもドーベルマン。家に似合ってたんだけどね、
美月が楽しそうに話しているのを見て、不安を口にして空気を変えてしまうことに躊躇いを感じて黙っていることにした。
後で、藍蓮様か龍咲さんにでも、聞いてみよう、そう思って美月の話しにこのまま、耳を傾けていることにした。
『家に似合うってどういう意味?』
『えっ。似合っているでしょ。高級感があり過ぎて、ピリッとしてる空気感が…。』
『わかるようなよくわからないような…』
モヤっている藍蓮様を置いて、美月が話を続ける。
『見た目は恐いけど、すっごく賢い犬でね、私に直ぐに懐いてくれたの。ずっと犬が飼ってみたかったから、犬と一緒に家に居るのが嬉しくって、
それにね、柘榴様の家にピアノがあったの。
グランドピアノ、久しぶりに弾いてみたの。ちょっと指の動きがもたついたけど、指が曲を覚えていて、楽しかった。』
美月がピアノを弾く気になったことが意外だった。
『そう。弾く気になったんだ。』
『ピアノを辞めた時は、やっと解放された。もうピアノなんか一生見たくないと思っていたけど、ピアノは好きなんだよね。
本当は、ずっと弾きたかった。』
『藍蓮様は美月のピアノを聴いたの?』
『あー、凄く上手で驚いたよ。』
『私も、美月のピアノ聴きたかった。今度、弾いて。』
『えっ。お姉ちゃん、ピアノ好きだったっけ?』
『美月が弾いてるのを聴くのは好きだったよ。ずっと。』
『そうだったんだ。なんか照れるけど、嬉しい。ねえ、紫紺様、…
美月の話しに耳を傾けているうちに、食事が終わった。
藍蓮様が
『食後にコーヒーを飲みたいな。美月ちゃんたちは何を飲む。』
と聞いた。
『私、アイスティーにする。』
と美月。
『じゃあ、私もそれで』
と言うと、
藍蓮様が店員を呼んで、飲み物を頼むと、店員が、食べ終えた食器を下げて行った。
『藍蓮様のお母様には、会ったの?』
と聞いてみると、
『あ、うん。朝、一緒に、食事したよ。凄く若くて綺麗な人だった。そう言えば、翔様のご両親も凄く若々しかった…神獣人って年を取らないの?』
『ぐふっ。そんなことは無いよ。普通の人間と同じように年は取るよ。確かに見た目があんまり衰えないね…。神蛇先生は、あれで還暦近いからね。』
これには、美月も私も驚いた。
『えっ‼︎還暦って60才でしょ。見えない。』
『お母さんたちくらいだと思ってた…。』
『神獣人は、年齢不詳なんだね…。
えっ‼︎じゃあ、ずっと一緒に藍蓮様と居たら、私だけ老けちゃうの?』
と焦ったように美月が言うと、
すかさず、藍蓮様が、
『美月ちゃんは、僕とずっと一緒に居てくれるつもりなんだね。嬉しいな。』
と言った。
美月の頬が見る見るピンクに染まっていった。
すぐ2人の世界に突入するなぁと思いながら、成り行きを見守っていた。
『それでね、藍蓮様のお母さん…柘榴様がね、』
『えっ。ちょっと待って。藍蓮様のお母さんって、柘榴様なの?』
『えっ?そうだよ、言わなかったっけ?』
『聞いてないよ。柘榴様って花姫会の会長じゃなかった?それとも別の柘榴様?』
『花姫会の会長の柘榴は、僕の母だよ。
母さんは、花姫会の会長で、鳳凰一族の当主でもあるよ。』
『えっ‼︎当主って男の人がなるんじゃないの?』
『普通はそうだけど、当主だった父は、亡くなったからね。僕が後を継ぐまで、母が代わりに当主の座についたんだ。』
『そうなんですね…。』
美咲は、柘榴様が私に送った服を、内覧の日に来ていくと言ってたけど、着ていったのかな?着て行って大丈夫だったのかな…。
急に、不安を覚えた。
『それでね、お姉ちゃん、聞いてる?』
『あ、うん。何?美月。』
『柘榴様の家、犬を飼っていてね。それもドーベルマン。家に似合ってたんだけどね、
美月が楽しそうに話しているのを見て、不安を口にして空気を変えてしまうことに躊躇いを感じて黙っていることにした。
後で、藍蓮様か龍咲さんにでも、聞いてみよう、そう思って美月の話しにこのまま、耳を傾けていることにした。
『家に似合うってどういう意味?』
『えっ。似合っているでしょ。高級感があり過ぎて、ピリッとしてる空気感が…。』
『わかるようなよくわからないような…』
モヤっている藍蓮様を置いて、美月が話を続ける。
『見た目は恐いけど、すっごく賢い犬でね、私に直ぐに懐いてくれたの。ずっと犬が飼ってみたかったから、犬と一緒に家に居るのが嬉しくって、
それにね、柘榴様の家にピアノがあったの。
グランドピアノ、久しぶりに弾いてみたの。ちょっと指の動きがもたついたけど、指が曲を覚えていて、楽しかった。』
美月がピアノを弾く気になったことが意外だった。
『そう。弾く気になったんだ。』
『ピアノを辞めた時は、やっと解放された。もうピアノなんか一生見たくないと思っていたけど、ピアノは好きなんだよね。
本当は、ずっと弾きたかった。』
『藍蓮様は美月のピアノを聴いたの?』
『あー、凄く上手で驚いたよ。』
『私も、美月のピアノ聴きたかった。今度、弾いて。』
『えっ。お姉ちゃん、ピアノ好きだったっけ?』
『美月が弾いてるのを聴くのは好きだったよ。ずっと。』
『そうだったんだ。なんか照れるけど、嬉しい。ねえ、紫紺様、…
美月の話しに耳を傾けているうちに、食事が終わった。
藍蓮様が
『食後にコーヒーを飲みたいな。美月ちゃんたちは何を飲む。』
と聞いた。
『私、アイスティーにする。』
と美月。
『じゃあ、私もそれで』
と言うと、
藍蓮様が店員を呼んで、飲み物を頼むと、店員が、食べ終えた食器を下げて行った。