♢♢♢♢♢
『話は変わるけど、忍葉君、今日は、念の為に入院して貰うよ。』
『ホラ。』
と美月の声が聞こえた。
ブンブン首を振って、
『入院は、大袈裟だから。いい。いい。
ここ、高いでしょ。』
『ん?あー。特別室だからね。』
そういうと神蛇先生は、可笑しそうに笑い出した。
先生の反応に、キョトンとしていると、
『いやね。忍葉君が、搬送されて来た時に、妹の美月君も一緒に来たからね。
藍蓮君は、この病院の研修医だから。
処置室の前で、美月君が待っている時に、
藍蓮君は美月君を見つけたらしくて、
「会いたかった。僕の花姫。」
って言って、いきなり抱きついたらしいよ。』
と言ってまた、笑い出した。
龍咲さんまで、こっそり笑ってる。
『ちょっと、神蛇先生、抱きついたって…、抱きしめたんですよ。』
『君はそうかもしれないが、美月君はどう思っただろうね。』
この言葉に、藍蓮様の顔が引き攣った。
神蛇先生の目が揶揄うように笑ってる。
『驚いたし、それどころじゃなかったけど、嫌な感じはしなかったから。』
美月の言葉にホッとした顔をした藍蓮様は、
『ごめんね。感極まっちゃって。』
と美月の顔を覗き込むようにして言っている。もう2人の世界だ。
『それでね。美月ちゃんの、お姉ちゃんを一般病棟に入れられない‼︎』
って、処置が終わったら、ここに連れて来ちゃったの。
『そうなんですね。ごめんなさい。』
『謝ることなんて何にも無いさ。
部屋代はきっと藍蓮君が、喜んで払うさ。』
『花姫に会ったばかりの花王子はね、
みんな頭のネジがどうかするから…ね。』
と言って、藍蓮様の方を、チラッと見ると、
『だから、迷惑料だと思ってたらいいよ。アレをずっと見せられるんだから。
それに君は、まだ子どもだ。入院代を気にすることはないさ。』
そう言うと、真面目な顔に戻って、
『ということで入院は決定だから。』
また、親や周りの人に迷惑をかけてしまうと落ち込みながら、
『はい。わかりました。』
と小さく答えた。
『それじゃ。ご家族には、
祈祷中、倒れたことと、時々、調子が悪くなることは、全く違う問題で、
祈祷中倒れたのは、花紋が出ることに、心理的な抵抗を起こしたため。
だから、花姫であることは、間違いない。
『上位の』花木姫であるだろうことは、忍葉君の気持ちの整理ができるまで少しだけ待つよ。
ただし、状況が変わって言うべき事態だと判断したら即、言うよ。
花紋が出ていないから、
誰の花姫かは確認できないので、
上位の花姫でないと否定できない。
と可能性は明言する。
君にこれ以上の危害を加えられては、困るからね。
それから、僕の仕事の範疇じゃないけど…
寮に住めるよう頑張ってね。
『花姫会はこれでいいかな?』
『私だけではなんとも言えませんので、確認して来ますね。』
『そうかい。じゃ、僕は一度戻るから花姫会の方針が決まったら声掛けてくれる?』
『かしこまりました。』
慌しく2人が病室を出て行った。
『話は変わるけど、忍葉君、今日は、念の為に入院して貰うよ。』
『ホラ。』
と美月の声が聞こえた。
ブンブン首を振って、
『入院は、大袈裟だから。いい。いい。
ここ、高いでしょ。』
『ん?あー。特別室だからね。』
そういうと神蛇先生は、可笑しそうに笑い出した。
先生の反応に、キョトンとしていると、
『いやね。忍葉君が、搬送されて来た時に、妹の美月君も一緒に来たからね。
藍蓮君は、この病院の研修医だから。
処置室の前で、美月君が待っている時に、
藍蓮君は美月君を見つけたらしくて、
「会いたかった。僕の花姫。」
って言って、いきなり抱きついたらしいよ。』
と言ってまた、笑い出した。
龍咲さんまで、こっそり笑ってる。
『ちょっと、神蛇先生、抱きついたって…、抱きしめたんですよ。』
『君はそうかもしれないが、美月君はどう思っただろうね。』
この言葉に、藍蓮様の顔が引き攣った。
神蛇先生の目が揶揄うように笑ってる。
『驚いたし、それどころじゃなかったけど、嫌な感じはしなかったから。』
美月の言葉にホッとした顔をした藍蓮様は、
『ごめんね。感極まっちゃって。』
と美月の顔を覗き込むようにして言っている。もう2人の世界だ。
『それでね。美月ちゃんの、お姉ちゃんを一般病棟に入れられない‼︎』
って、処置が終わったら、ここに連れて来ちゃったの。
『そうなんですね。ごめんなさい。』
『謝ることなんて何にも無いさ。
部屋代はきっと藍蓮君が、喜んで払うさ。』
『花姫に会ったばかりの花王子はね、
みんな頭のネジがどうかするから…ね。』
と言って、藍蓮様の方を、チラッと見ると、
『だから、迷惑料だと思ってたらいいよ。アレをずっと見せられるんだから。
それに君は、まだ子どもだ。入院代を気にすることはないさ。』
そう言うと、真面目な顔に戻って、
『ということで入院は決定だから。』
また、親や周りの人に迷惑をかけてしまうと落ち込みながら、
『はい。わかりました。』
と小さく答えた。
『それじゃ。ご家族には、
祈祷中、倒れたことと、時々、調子が悪くなることは、全く違う問題で、
祈祷中倒れたのは、花紋が出ることに、心理的な抵抗を起こしたため。
だから、花姫であることは、間違いない。
『上位の』花木姫であるだろうことは、忍葉君の気持ちの整理ができるまで少しだけ待つよ。
ただし、状況が変わって言うべき事態だと判断したら即、言うよ。
花紋が出ていないから、
誰の花姫かは確認できないので、
上位の花姫でないと否定できない。
と可能性は明言する。
君にこれ以上の危害を加えられては、困るからね。
それから、僕の仕事の範疇じゃないけど…
寮に住めるよう頑張ってね。
『花姫会はこれでいいかな?』
『私だけではなんとも言えませんので、確認して来ますね。』
『そうかい。じゃ、僕は一度戻るから花姫会の方針が決まったら声掛けてくれる?』
『かしこまりました。』
慌しく2人が病室を出て行った。